Facebook、「自分の情報がCAに共有されたかどうかの確認方法」ページを開設
Facebookが、ユーザーが自分の個人情報が調査会社Cambridge Analytica(CA)に違法に流用されたかどうか確認できるWebページを公開した。既に削除された診断系アプリ「」にログインしたユーザーとその友達、約8700万人はこのページで「共有された可能性があります」と表示される。
米Facebookは4月10日(現地時間)、予告していたCambridge Analytica(CA)に個人情報を流用されたとみられる約8700万人への通知を開始した。
日本語版もあるヘルプページ「自分の情報がケンブリッジ・アナリティカ社に共有されたかどうかの確認方法はありますか。」で、情報が共有された可能性のあるユーザーの場合は、そう表示される。
共有されたと表示されるのは、ケンブリッジ大学のアレクサンドル・コーガン教授が2015年にリリースした診断系のFacebookアプリ「thisisyourdigitallife」をインストールしたユーザーおよびその友達。このアプリのユーザーはインストールの際、友達の情報を含む広範な個人情報を共有することを許可している。コーガン氏がその後、このアプリで集めた個人情報をFacebookの規約に違反して販売した。
米非営利シンクタンク、R Street Instituteのデジタルメディアスペシャリストという肩書を持つショーシャナ・ワイスマン氏は、自分はログインしたことがないが、友達がログインしたために公開しているプロフィール、ページへのいいね!、誕生日と現在住んでいる町についての情報が共有されたという結果のスクリーンショットをツイートした。
Facebookは5日、この問題の対策として、開発者がアクセスできる個人情報を大幅に制限する変更を発表した。だが、既にサードパーティーアプリで共有された過去の個人情報については、CAのケース以外では今のところ過去にさかのぼって削除を要請するような対策は発表されていない。
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