Microsoft、Officeも「Fluent Design」に コンパクトなリボンやAI検索機能など
MicrosoftがWindows 10の「Fluent Design」をOffice(アプリおよびOffice 365)に反映させる。具体的な時期は明言していないが、リボンがコンパクトになり、AI採用の「ゼロクエリ検索」が使えるようになる。
米Microsoftは6月13日(現地時間)、プロダクティビティスイート「Microsoft Office」および「Office 365」のデザイン改善について発表した。Windows 10のデザインシステム「Fluent Design System」を反映させたものになる。
主な変更点は3つ。いずれも数カ月かけて段階的に適用していく計画だ。
リボンがコンパクトに(旧式の3段リボンにも戻せる)
リボン(画面上部のツールバーセット)の高さが現行よりコンパクトになり、作業用のスペースが広くなる。旧式のリボンを使い慣れている人のために、簡単に元に戻せるようになる。
まずOffice 365のWordで一部ユーザーが利用できるようになる。全ユーザーに提供する前にフィードバックを集めるとしている。
新しい色調とアイコン
色やアイコンがFluent Designによる洗練されたものになる。その一環で、共同編集でのコメントが色別になり、誰のコメントだかが分かりやすくなる。
新しいデザインはまずオンライン版Wordに適用され、7月にはWindows版のOutlookに、8月にはMac版Outlookに登場する見込み。
AI採用の高度な検索機能
各アプリに「ゼロクエリ検索」機能を追加する。これは、検索枠に何も入れずにカーソルを置いただけで、そのときに表示されている内容をAI(人工知能)が解析し、関連性の高いクエリ候補を表示するというものだ。企業向けOffice.com、SharePoint Online、Outlookのモバイルアプリでは既にこの機能が使えるようになっている。企業向けWeb版Outlookでも8月から利用可能になる。
各新機能の実際の操作については以下の動画を参照されたい。
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