ニュース
Microsoft、ビジネス向け「OneDrive」に動画ファイルの音声テキスト化機能追加へ
「OneDrive for Business」にアップロードした動画や音声ファイルを自動的にテキスト化する機能が年内に追加される。ファイルを開くとテキストが表示される他、動画・音声ファイルのテキストでの検索も可能になる。
米Microsoftは8月28日(現地時間)、「OneDrive for Business」のAI採用の新機能を発表した。いずれも“年内に”利用可能になる見込み。
まず、OneDrive上の動画ファイルおよび音声ファイルの音声の自動テキスト化機能を追加する(日本語をサポートするかどうかはまだ不明)。320ものファイル形式をサポートする。対応するファイルを開くと、例えば動画であれば再生中の動画の横に音声をテキスト化したものが表示される。
これは、同社が7月に「Stream」の機能として紹介した音声テキスト化と同じAI(人工知能)技術を使ったものという。
音声テキスト化により、OneDriveおよびSharePoint上の音声・動画ファイルのテキストによる検索が可能になる。
同社はまた、OneDriveとOffice.comで、AI採用の関連するファイルを推奨する新しいファイルビューを年内に提供することも発表した。「Microsoft Graph」とユーザーのアクティビティ履歴に基づいて、関連性の高いファイルを表示する。
いずれも具体的な提供時期は明示していないが、Microsoftは9月24日からフロリダ州オーランドでITプロフェッショナルや開発者らを対象とする年次カンファレンス「Microsoft Ignite」を開催するので、そこで詳細を発表するとみられる。
関連記事
- Microsoft、「Office 365」にライブイベント作成機能 AI採用オンデマンド機能も
Microsoftが、「Microsoft Stream」や「Microsoft Teams」、「Yammer」にライブイベントを配信する機能を追加する。動画は自動収録され、オンデマンド再生時にはテキスト化された音声の検索やスピーカーの顔認識によるタイムライン上のジャンプが可能だ。 - Microsoft、Officeも「Fluent Design」に コンパクトなリボンやAI検索機能など
MicrosoftがWindows 10の「Fluent Design」をOffice(アプリおよびOffice 365)に反映させる。具体的な時期は明言していないが、リボンがコンパクトになり、AI採用の「ゼロクエリ検索」が使えるようになる。 - Microsoft、“クラウドとAI”と“体験と端末”の2チームに組織再編 Windowsは体験と端末下に編入
MicrosoftがナデラCEOが提唱する「Intelligent Cloud and Intelligent Edge」戦略推進のための組織改編を発表した。クラウドとAIに重点を置くチームと、Windowsやハードウェアなどのチームに2分する。 - Microsoft、企業向け動画サービス「Stream」を「Office 365」でリリース
Microsoftが社内で動画を共有するための「Office 365」の機能「Microsoft Stream」を日本を含む世界でリリースした。音声/顔認識機能で字幕やテキスト検索、顔による検索などが可能だ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.