Microsoft、“クラウドとAI”と“体験と端末”の2チームに組織再編 Windowsは体験と端末下に編入
MicrosoftがナデラCEOが提唱する「Intelligent Cloud and Intelligent Edge」戦略推進のための組織改編を発表した。クラウドとAIに重点を置くチームと、Windowsやハードウェアなどのチームに2分する。
米Microsoftのサティア・ナデラCEOは3月29日(現地時間)、全社向け公開書簡で、2017年5月に打ち出した「Intelligent Cloud and Intelligent Edge」戦略を加速するための組織再編を発表した。2014年以来の大きな改変だ。
「われわれのイノベーションを加速し、将来的には顧客やパートナーのニーズをよりよく満たす」ため、「Cloud + AI Platform」部門と「Experiences & Devices」部門の2つに再編する。
Cloud + AI Platform部門はAzureの責任者、スコット・ガスリー上級副社長が率いる。この下に、Azure、Business AI、Universal Store and Commerce Platform、テクニカルフェローのアレックス・キップマン氏のAI Perception & MR、AI Cognitive Services & Platformの各グループが入る。
Experiences & Devices部門はOffice製品を担当してきたラジェシュ・ジャー上級副社長が率いる。この下に、パノス・パネイ副社長のDevices、ジョー・ベルフィオーレ副社長のWindows、クドー・ツノダ副社長のNew Experiences and Technology、ブラッド・アンダーソン副社長のEnterprise Mobility and Management(Microsoft 365など)の各グループが入る。
2016年9月に立ち上げた研究部門「Microsoft AI and Research Group」は、引き続きハリー・シャム上級副社長が率いる。
なお、Windows and Devicesグループを率いてきたテリー・マイヤーソン上級副社長は退社する(関連記事)。
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