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Facebook、米中間選挙関連の偽情報投稿を削除
11月6日に米中間選挙を控え、Facebookがサービス上での選挙関連のフェイクニュース対策を強化した。投票方法についての偽情報の投稿も削除する。
米Facebookは10月15日(現地時間)、11月6日の米中間選挙を前に、米国での選挙関連の偽情報投稿は削除していると発表した。
選挙までの期間、有権者を抑圧するような行為に対するポリシーの範囲を拡大する。2016年の大統領選挙では、例えば投票期日や投票場所についての偽情報(下図は例)を削除したが、中間選挙ではさらに、投票方法や投票の有効性についての偽情報も削除する。
そのために、米国での投稿の報告に「Incorrect Voting Info」(投票に関する不正確な情報)を追加した。ユーザーからこの項目で報告があり、Facebook社内で判断が難しい場合は第三者に判断を仰ぎ、該当すれば削除する。
Facebookは2016年の米大統領選で、選挙結果を左右するフェイクニュース拡散に活用されたとして批判されている。
同社のマーク・ザッカーバーグCEOは、2016年の過ちを繰り返さないための多数の対策を実施してはいるが、選挙介入阻止対策は「資金豊富な敵との軍拡競争」であり、他の企業や政府との共闘が必要だと主張している。
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