ニュース
Facebook、不正行為のページとアカウントを約800件削除
米中間選挙を控え、Facebookがまたポリシー違反ページとアカウントを削除したと発表した。政治的な投稿のリンク先は広告サイトで、政治目的ではなく、金儲けのために不正行為を働いていたとして約800件を削除した。
米Facebookは10月11日(現地時間)、ポリシーに違反する不正行為を働いた559件のページと251件のアカウントを削除したと発表した。
同社は「間もなく米中間選挙ということもあり、今回の措置について説明したい」とし、ページやアカウントを削除した基準はコンテンツではなく、行為だと強調した。
共和党議員やドナルド・トランプ米大統領は、FacebookやTwitterなどのSNSに対して、シャドーバンニング(本人には気づかれないように、意図的に他の人が投稿を発見できないようにすること)などの政治思想による差別を行っていると批判している。
今回問題にした不正行為は、ページの過激な政治的投稿に大量に作った偽アカウントで「いいね」をつけることで投稿を拡散させ、投稿内のリンクにユーザーを誘導したことという。コンテンツは政治的ではあったが、目的の多くは広告掲載のWebサイトへの誘導で、政治目的ではないとしている。同社は米Washington Postに対し、削除したアカウントやページは米国内のもので、ロシアなどの海外からの介入ではないと語った。
Facebookはこうした不正を阻止するための技術改善を含む取り組みを強化していくとしている。
関連記事
- FacebookのザッカーバーグCEO、「中間選挙に備えてはいるが、政府や他社との協力が必要」
Facebookのマーク・ザッカーバーグCEOが、来る米中間選挙に向けて2016年に米大統領選挙での問題を繰り返さないために取り組んでいる対策についてのFacebookノートを投稿した。この“軍拡競争”に勝つには他社や政府との協力が必要としている。 - Facebook、個人ユーザーにも信頼度スコア──フェイクニュース対策で
Facebookは、投稿の真偽ではなく自分の好き嫌いでコンテンツを不正だと報告するユーザーが増えたことを受け、ユーザーに信頼度スコアを付けるようにしたとWashington Postのインタビューで明らかにした。 - Facebook、過去3カ月で8億件以上の問題投稿を削除──初の透明性レポート
Facebookが同社としては初の透明性レポートを発表した。この中で、1〜3月の3カ月間に削除したスパム投稿数や無効化したフェイクアカウント数などを公表した。 - Facebook、32の不正アカウントやページを閉鎖「これは悪人との軍拡競争だ」
米中間選挙を前にロシアによる介入の懸念が高まる中、Facebookが不正な組織的行為を理由に32のページやアカウントを閉鎖したと発表した。ロシアとのつながりの決定的証拠はないとしている。 - Facebook、スパムアカウント摘出システム強化で3万アカウントをパージ
米大統領選での虚偽ニュース拡散批判後、対策に取り組むFacebookが、アカウントの行動パターンから虚偽アカウントを検出できるようにしたと発表。大統領選を控えるフランスで3万件以上の虚偽アカウントに対処した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.