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国内ブロックチェーン市場は混迷が続くも、期待値は極めて高い――ガートナー調べ
ガートナーの調査によると、ブロックチェーンはビジネス活用に向けた模索が続く停滞期にあり、経営層への理解も進んでいないなど、普及には時間がかかる見込み。一方で、企業の65%がその将来性に期待を寄せており、市場拡大の可能性を示唆しているという。
ガートナー ジャパンは2019年4月11日、国内企業のブロックチェーンに関する意識調査の結果を発表した。
同調査は、2019年2月に従業員数500人以上の企業に在籍するIT導入、選定に関する権限を持つ管理職以上を対象に実施したもの。調査結果について、ビジネス向けブロックチェーン市場は、現在は混迷しているものの、将来への期待値は極めて高いと総評している。
今回の調査に先立ち、同社が2018年に10月に発表した「日本におけるテクノロジのハイプ・サイクル:2018年」では、ブロックチェーンは「『過度な期待』のピーク期」を越え、「幻滅期」へと坂を下りつつあり、今後、概念実証(PoC)や先行事例の結果が公表され、取り組みの困難さが顕在化するにつれて、慎重な姿勢が企業間に広まるものと予想していた。
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