ニュース
企業の6割がAIを内製する時代へ? ガートナー、テクノロジー人材「5つの動向」を発表
ガートナーは、2019年から2022年までの国内のテクノロジー人材動向を発表。ユーザー企業の6割以上でIT担当者がAIを自ら開発運用するスキルを習得すると予測される一方、人材の育成に取り組まないIT部門は8割が縮小するなど、企業の明暗を分ける変化が起きると見ている。
ガートナー ジャパンは2019年4月2日、国内のテクノロジー人材に関する展望を発表した。2019年から今後3〜5年間の注目すべき変化を、5つの動向として予測している。
テクノロジーは、かつてない高度化、進化の様相を呈しており、デジタルビジネス、デジタルトランスフォーメーション(DX)など、今後の企業ビジネスを大きく変える変化や、「バイモーダルIT(※)」などの新しいIT戦略のフレームワーク、AIをはじめとする先進テクノロジー、オープンソースソフトウェア(OSS)などは、今後、これまで以上に重要なものになっていくと説明。
それに伴い、企業におけるテクノロジー人材の重要性も増加しており、今後は、テクノロジーを駆使する人材がいる企業とそうでない企業で、競争力が大きく変わっていくという。企業はテクノロジー人材関連の重大な影響を認識し、早期に取り組むべきとしている。
※バイモーダルIT:ガートナーが提唱する概念で、「攻めのITと守りのIT」や「SoR(System of Record)とSoE(System of Engagement)」などと称される2タイプのITを、「モード1」と「モード2」とし、両両モードを共存、連係させた運用を推奨している。
ガートナーが予測した5つの動向は以下の通り。
関連記事
- デジタル時代の競争力は「ポストモダンERP」の活用がカギに――ガートナー、ポストモダンERPのハイプサイクルを発表
ガートナーでは、日本のERP市場は変革期を迎えており、AI、IoT、インメモリ、クラウドなどの新興テクノロジーを取り込んだ“次世代ERP”として「ポストモダンERP」の活用が進むと分析する。デジタルビジネス時代の企業の競争力は、ポストモダンERP環境にかかっているという。 - 人材だけそろってもデータ活用はうまくいかない ガートナーが説く「4つのポイント」とは
企業にとってデータをいかに活用するかが重要な課題となっている。うまく活用している企業は何が違うのか。ガートナーのフォーラムでそんな興味深い話を聞いたのでお伝えしたい。 - ガートナーのハイプサイクルに見る、技術トレンドの栄枯盛衰――VRはどこへ?
技術の成熟度や普及度などを分析したガートナーのハイプサイクルを眺めると、テクノロジーの栄枯盛衰が見えてきます。2018年のトレンドテクノロジーとその影にあるドラマとは? - デジタル変革時代のインフラ設計は“これまでの常識が通用しない” ガートナーが説く「クラウド時代のインフラ投資」
企業は今後のクラウド戦略をどう描けばよいか。ガートナーの名物アナリスト、亦賀氏はデジタル変革に向けたインフラづくりを急ぐべきだと強調する。どういうことか。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.