Azure上でマーケ支援の「Marketing Cloud」を提供 TeamsとSales Cloudの連携も――SalesforceとMicrosoftが連携強化
Salesforce.comとMicrosoftは、戦略的パートナーシップの拡大を発表。「Microsoft Azure」をマーケティングプラットフォーム「Salesforce Marketing Cloud」の提供基盤とする他、チームコラボツール「Microsoft Teams」からSalesforceのCRMツールなどの検索、表示、共有できる連携機能も開発する
セールスフォース・ドットコムと日本マイクロソフトは2019年11月15日、両社の米本社が2019年11月14日(現地時間)に公表した戦略的パートナーシップの拡大について発表した。両社はクラウドサービスの連携により、変化するビジネスニーズに対応するスケーラブルなクラウドサービスの提供を目指す方針だ。
Salesforce.comは、Microsoftのクラウドサービス「Microsoft Azure」をSalesforce.comのマーケティングプラットフォーム「Salesforce Marketing Cloud」のパブリッククラウドプロバイダーとして指定した。今後、セールスフォース・ドットコムでは、Salesforce Marketing Cloudの提供基盤としてAzureを使用する。
さらに、Microsoftのグループチャットソフト「Microsoft Teams」と、Salesforce.comのCRM(顧客関係管理)/SFA(営業支援)プラットフォーム「Salesforce Sales Cloud」、カスタマーサービスプラットフォーム「Service Cloud」を連係させるインテグレーションの開発も予定している。
Azure、TeamsとSalesforce Marketing Cloudを活用するメリットとは
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