Oracle EPM Cloudで損益表作成が10日間から2時間に ビームスが「脱・表計算」
セレクトショップ「BEAMS」を展開するビームスホールディングスは、Oracleのクラウド型経営管理ソリューションを導入し、店舗と事業部の損益表作成業務を効率化して、早期開示を実現。経営層や事業本部長に精緻な経営指標をタイムリーに報告できるようになった。
日本オラクルは2020年1月14日、衣料品や雑貨を販売するセレクトショップ「BEAMS」を展開するビームスホールディングス(以下、ビームス)が、クラウド型経営管理(EPM)ソリューション「Oracle Enterprise Performance Management(EPM) Cloud」を導入したと発表した。
ビームスでは、店舗と事業部での損益表の作成、管理にOracle EPM Cloudを活用。従来、10日間かけていた店舗損益表と事業部損益表の作成時間を、2時間程度に短縮できるようになったという。
Oracle EPM CloudでEPMプロセスを高度化
Oracle EPM Cloudは、データ主導型のインサイトの活用により、業績管理や予算管理業務を高度化し、経営判断のスピード向上や将来予測などのEPM(企業のパフォーマンス管理)を実現するオールインワン型のソリューション。
管理会計や予算管理に必要なデータ入力やデータ連携から、各種計算処理、分析、シミュレーション、レポート作成までをトータルに支援し、予実管理も兼ね備えたアプリケーション「Oracle EPM Cloud-Planning」を提供する。
Oracle EPM Cloud-Planningは、多種多様な商品を多軸で分析できる多次元分析が可能で、経営計画や販売計画などの各種計画策定や予算管理、予算編成、予実管理/着地予測(フォーキャスト)といった領域で利用できる。
表計算ソフトから移行し、10日間の工程を2時間に短縮
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