ニュース
国内IT市場は回復の兆し コロナ禍の新生活様式はどのように影響したか――IDC
IDCによると、2020年にマイナス成長となった国内IT市場は、今後2025年まで年平均2.6%で成長し、20.3兆円に達する見通しとなった。テレワークやクラウド化など、コロナ禍で進む生活様式の変化により、通信インフラ、ソフトウェア、IaaSによる市場けん引が予測されるという。
IDC Japan(以下、IDC)は2021年5月25日、2021年3月末時点の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による影響を考慮した2020〜2025年の「国内IT市場予測」を発表した。
同調査レポートは、国内IT市場における産業分野別/従業員規模別/年商規模別のIT支出額実績(2019年、2020年)と予測(2021〜2025年)をまとめている。
2020年は前年比2.2%減となるも2021年は前年比2.7%増へ
調査レポートによると、2020年の国内IT市場は、2020年9月末時点のCOVID-19による影響を考慮した前回調査のレポートから4.1ポイント改善し、前年比2.2%減の17兆8991億円の実績だった。また、2021年は0.2ポイント悪化となり、前年比2.7%増の18兆3772億円と予測している。
関連記事
- コロナ禍でマイナス成長の国内IT市場、回復へのシナリオは IDC
2020年9月末時点の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を考慮した国内IT市場予測によると、2020年の市場規模は前年比6.3%減の17兆1162億円となる予測。IT支出がCOVID-19感染拡大以前の水準に回復するのは2022年以降になる見込みだ。 - 2021年の国内IT支出は2.6%増、ただし「格差」の兆しも――ガートナー予測
ガートナーによると、2021年の日本のIT支出成長率は前年比2.6%となる予測で、業種別では教育、政府官公庁/地方自治体で高い成長が見込まれる。ただし、IT投資の「格差」が広がる見通しも出てきた。 - テレワークで需要拡大 UC/コラボワークスペース市場が成長――IDC予測
IDC Japanによると、国内ユニファイドコミュニケーション(UC)/コラボレーティブワークスペース市場は、コロナ禍のテレワーク拡大で2020年はプラス成長となり、2021年以降も年平均4%で堅調に成長する見通しだ。成長要因となる企業の利用動向とは?
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.