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“以前はベンダー任せだった”システム開発を1年でほぼ内製化 エディオン、大転換に戸惑う現場を導いた戦略とは大規模なクラウド移行がきっかけに

柔軟なシステムの変更に自社で対処する力を付けようと、内製化を考える企業は多いはずだ。だが、これまで開発の大半を外注していた企業が内製に振り切ることは簡単ではない。そんな力業に挑んだのが、全国規模で家電販売チェーンを展開するエディオンだ。「そんなことが本当にできるのか」と戸惑うIT部門のメンバーを説得し、実際に内製化を進めたというリーダーはどのような戦略をとったのか。クラウド化の過程と併せて聞いた。

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 全国に家電量販店「エディオン」や「100満ボルト」など1200店舗以上を展開するエディオングループ(以下、エディオン)。同グループは2020年11月、それまでオンプレス環境で運用してきた基幹システムの大半をパブリッククラウド環境へと移行した。

 近年、基幹システムをクラウドへ移行する企業事例が増えている。中でもエディオンは、事業の根幹を成す販売管理や物流、在庫管理、調達などの機能が1つになった大規模基幹システムを一気にクラウド化した。また、今後のシステム開発を見据え、以前であればベンダーに外注していたシステムの移行プロジェクトを内製主体で進める決断を下したという。

 「最初は現場も戸惑った」という同グループが、それでもプロジェクト開始から1年余りで移行と開発を完了させた背景には、どのような戦略があったのか。

オンプレミス環境の大規模基幹システムをクラウドへ 背景にあった危機感

 エディオンが基幹システムのクラウド移行を検討し始めたのは、2018年12月のことだった。その土台には「今後企業として成長を続けていくためには、ビジネス環境が変化するスピードに柔軟に追随できるITシステムが必要」という、経営陣の意識があったという。


エディオンの松藤伸行氏(左)と小堀陽士氏。オンラインで本誌の取材に応じた

 実際に、同グループのシステムはどのような課題を抱えていたのか。移行作業に関わった小堀陽士氏(情報システム企画部 システムプロデューサー)は従来の状況について「オンプレミス環境で運用してきた既存システムの運用には多大なコストが必要で、(積極的に開発に投資する)“攻めのIT”になかなかリソースを割けませんでした」と語る。

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