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2021年の国内エンタープライズインフラ市場は7.2%減に プラス回帰支える成長分野はどこか
IDC Japanによると、2021年の国内エンタープライズインフラ市場は前年比7.2%減のマイナス成長となったものの、2022年にプラス成長に復帰する見通しだ。その要因とは?
IDC Japan(以下、IDC)は2022年1月11日、「国内エンタープライズインフラ市場」のシステムタイプ別予測を発表した。
IDCでは、エンタープライズインフラ市場を「サーバ」と、「外部ストレージ」「増設装置」から構成される「エンタープライズストレージシステム」を合わせた市場と定義。その上で、「SoR(Systems of Record)」「SoE(Systems of Engagement)/SoI(Systems of Insight)」「Other」の3つのシステムタイプ別と、「クラウド」または「トラディショナル(非クラウド)」の2つの配備モデル別に支出額を予測している。
SoR、SoE/SoI、Otherの詳細は下記の通り。
- SoR……法人や個人事業主の事業活動(商取引)や公的機関における公的サービス提供活動の記録や処理を行うシステム
- SoE/SoI……顧客エンゲージメントに関わるシステムと、収集データの分析を通してインサイトを得るためのシステム
- Other……システムの安全かつ安定的な運用、コミュニケーションや共通ファンクションの提供、科学技術計算やアプリケーション開発などの用途を担う「システム基盤プラットフォーム(SIP:System Infrastructure Platform)」と、産業用ロボットや工作機械などの制御を主目的とする「機器/装置制御システム(A/DCS:Apparatus/Device Control Systems)」
2021年は7.2%減のマイナス成長 その要因は?
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