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システム管理をスクリプトで自動化 京都大学がリアルタイム洪水予測にAzureを利用
京都大学防災研究所の防災技術政策研究分野は、台風による洪水などの災害解析に向けた降雨流出氾濫モデルの自動化を目的としてAzureを採用した。同研究所は、クラウドサービスを通じて研究結果を一般向けに提供することも検討している。
日本マイクロソフトは2022年5月17日、京都大学防災研究所の防災技術政策研究分野がMicrosoft Azureを採用したと発表した。防災技術政策研究分野は、台風による洪水などの災害解析に向けた降雨流出氾濫モデル(Rainfall-Runoff-Inundation:RRIモデル)の自動化を目的として、長時間・広域のリアルタイム洪水予測の研究などに活用する。
洪水をリアルタイムに予測するシステムとは
防災技術政策研究分野は、台風で発生する河川の氾濫を解析する際に気象庁から届く観測や予測の降雨データを基に予測している。
従来は、同解析にオンプレミスのスーパーコンピュータを利用していたが、ジョブの混雑状況などによってシミュレーションをリアルタイムに実行できないという課題があった。
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