ニュース
東芝が基幹システム基盤をクラウドに移行 「Oracle Exadata Database Service」で運用コスト10%削減
東芝は「Oracle Exadata Database Service」を導入した。同社が基幹システムとしてパブリッククラウドを利用するのは今回が初めてだ。
日本オラクルは2022年5月23日、同社のパブリッククラウドサービス「Oracle Cloud Infrastructure」(OCI)のデータベース基盤「Oracle Exadata Database Service」を東芝が導入したと発表した。東芝はOracle Exadata Database Serviceを標準財務会計システムやBI(Business Intelligence)分析システム、その他の周辺システムを含む基幹システム基盤として活用する。
「Oracle Exadata Database Service」を選んだ理由は?
東芝の従来の財務会計システムとBI分析システムは、他社製ハードウェアで稼働させる「Oracle Database」をデータベース基盤とし、BI分析基盤として「Oracle Business Intelligence Enterprise Edition」を「Oracle Exadata」に構築していた。これらのシステムはハードウェアの保守期限が切れ、新たな環境への移行が必要となっていた。災害復旧(DR)環境と開発・検証環境を含む新たな環境の構築も含めて、5万人以上の東芝の従業員に影響を及ぼすことなく移行を実施することが要件となっていた。
関連記事
- 量子暗号通信による大都市圏向けデータ通信サービス、東芝がロンドンで実証実験へ
東芝は、理論上「盗聴が不可能」とされる「量子暗号通信」を用いたデータ通信網の実証実験を、英通信大手BTと共同でロンドンで開始。商業利用に向けた量子暗号通信ネットワークの可能性を検証する。 - 東芝がSAPジャパンと戦略パートナーシッププログラムを締結 グループのDXを推進
SAPジャパンは、東芝と東芝デジタルソリューションズの計3社で戦略パートナーシッププログラムを締結した。「SAP S/4HANA」や「SAP Analytics Cloud」「SAP Ariba」などを東芝グループに導入し、東芝のDXを推進する。 - 大日本印刷が基幹システム700超のVMをOCIに移行、ITリソース最適化を推進
大日本印刷は「Oracle Cloud Infrastructure」を採用し、オンプレミスの「VMware vSphere」環境で稼働する700以上の仮想サーバを「Oracle Cloud VMware Solution」に移行させる。同社がレガシーシステムのモダナイゼーションによって実現したい、コスト最適化以上のこととは。 - ウエルシア薬局、総合経営支援システム基盤をOracle Cloud Infrastructureに移行
ウエルシア薬局は、全国1673店舗で利用する総合経営支援システムの基盤として「Oracle Cloud Infrastructure」を採用し、稼働を開始した。ビジネスの変化に柔軟に対応するため、クラウド移行を決めた。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.