テレワーク一辺倒からどう変わる? 日本マイクロソフトが語る「ハイブリッドワーク」進化論:Weekly Memo(1/2 ページ)
ニューノーマル時代の新たな働き方として注目される「ハイブリッドワーク」はこれからどう進化していくのか。日本マイクロソフトの考え方から解き明かしたい。
オフィス勤務とリモートワーク(テレワーク)を組み合わせた「ハイブリッドワーク」がニューノーマル時代の新たな働き方として注目されているが、そのポイントはどこにあるのか。そして、これからどう進化していくのか。
日本マイクロソフトが2022年6月9日に「ハイブリッドワーク 2022〜リモートワークの先へ! 新しい働き方の多様性」と題してオンラインで開催した自社イベントのオープニング講演で、同社の考え方や取り組みを基に解説した。その内容が多くの企業にとっても参考になりそうな興味深い話だったので、取り上げて考察したい。
働く場所を自由に選ぶ「ハイブリッドワーク」支持が高い理由は?
オープニング講演は、日本マイクロソフトの手島主税氏(執行役員常務クラウド&ソリューション事業本部長兼ワークスタイル変革推進担当役員)と織田開智氏(クラウド&ソリューション事業本部戦略統括本部マネージャー兼ワークスタイル変革推進リード)によるトークセッションの形で行われた。
以下、両氏による解説のエッセンスを紹介していこう。
日本マイクロソフトが実施した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大によるテレワーク急増の影響についての社内調査結果によると、コロナ禍以前と以降を比べて「人間関係が難しくなった」(33%)、「業務量が減った」(34%)、「会議への参加が減った」(11%)、「上司との面談が減った」(17%)という回答が寄せられた(図1)。
これらの結果からするとテレワークに対するマイナスイメージが目立つようだが、一方で「今後、どのように働きたいか」という問いに対しては「従来通り」(2%)、「完全リモート」(35%)に対して、「ハイブリッドワーク」(63%)と、働く場所を自由に選びたいという従業員の意思が明確に表れた形となった。
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