人材難でも「自動化導入をちゅうちょ」する企業 その事情は?:CIO Dive
米国で続く深刻な技術系人材不足は自動化の新しいトレンドを生み、60%以上の経営者が「人材不足解消に自動化は役立つ」と評価する。一方で、人材難に苦しみながらも自動化導入をちゅうちょする企業も存在する。その理由は。
RPAソリューションを手掛けるAutomation Anywhereが2022年7月に発表したレポート「AUTOMATION NOW NEXT」(注1)によれば、1000人以上の業界専門家を調査した結果、10人中6人以上の経営者が「人手不足の解消に自動化が役立っている」と回答し、ほぼ全ての回答者が「自動化はDX(デジタルトランスフォーメーション)に不可欠だ」と答えた。自動化への投資が拡大している背景には、サプライチェーンの逼迫(ひっぱく)や危機的な人材不足といった継続的な問題がある。
自動化導入をちゅうちょする理由は? 調査会社が解説
デジタルツールを利用して雇用格差を解消するのは新しいトレンドではないが、人手不足に悩む技術系労働市場は自動化の新たなインセンティブを生み出している。
調査会社のForresterは2022年7月に公開したレポート「Your Company Needs A Chief Automation Officer」(注2)で、「企業は経営幹部としてCAO(chief automation officer:最高自動化責任者)を採用すべきだ」と呼びかけたほど、自動化はビジネスにとって重要になっている。
実際、「デジタルワーカー」とも呼ばれるbotの職場における存在感はますます高まっている。「AUTOMATION NOW NEXT」によれば、2022年には回答した企業のほぼ半数が100台以上のbotを導入している。これは2021年に予測された2022年の導入率である24%を大きく上回った。bot導入に成功した企業は「作業時間の短縮」「生産性の向上」「品質と精度の向上」という効果があったとしている。
しかし、自動化の導入にちゅうちょする企業も存在する。
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