ハイブリッド/マルチクラウドを有効活用する“勘所”は?――ニュータニックス・ジャパンの戦略から探る:Weekly Memo(1/2 ページ)
ハイブリッド/マルチクラウドを有効活用するポイントは何か。この分野でユニークな存在感を発揮しているニュータニックスの事業戦略から探ってみたい。
DX(デジタルトランスフォーメーション)を支えるテクノロジーとして注目されるハイブリッドクラウドとマルチクラウド(以下、ハイブリッド/マルチクラウド)。企業においてさまざまな取り組みが始まっているが、これらを有効活用するためのポイントは何か。
そんな問題意識を抱いていたところ、この分野でユニークな存在感を発揮している米Nutanixの日本法人ニュータニックス・ジャパンが2022年9月14日に開いた事業戦略の記者説明会で興味深い話を聞くことができたので、本稿ではその内容からハイブリッド/マルチクラウド有効活用の勘所を探る。
「アプリケーションがITインフラを再定義する」時代へ
2009年創業のNutanixは、HCI(ハイパーコンバージドインフラ)分野の草分けとしてハードウェアも手掛けてきた経緯があるが、もともとはソフトウェアメーカーを指向していた。今ではHCIの管理ソフトを進化させたハイブリッド/マルチクラウド構築・運用プラットフォーム「Nutanix Cloud Platform」を中心にビジネスを展開している。
2022年6月13日付でニュータニックス・ジャパンの経営トップに就任した金古 毅氏(米国本社コーポレートバイスプレジデント兼社長)はビジネス概況について「Nutanixの2022年度(2022年7月期)業績における売上高や収益はいずれも2桁成長しており、採用企業数もこの1年間で約2500社増えて2万2600社を超えた。日本においてもビジネスを着実に伸ばしている」と説明した。
先ほど、同社がこの分野でユニークな存在感を発揮していると述べたのは、上記のような沿革とともに業績が好調なこともある。
金古氏はビジネス概況に続いて、企業における今後のITインフラの動きについて次のように話した。
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