Windows 11に複数の新機能、新Bingのタスクバー統合やiPhoneとの連携を強化
MicrosoftはWindows 11の新機能を発表した。AIを利用した新しいMicrosoft Bingがタスクバーに統合される他、ユーザーからの要望が多かった機能が実装される予定だ。
Microsoftは2023年2月28日(現地時間)、同年3月から配信を予定している「Windows 11」の新機能を発表した。
AI(人工知能)を搭載した新たな「Microsoft Bing」(以下、Bing)がタスクバーに統合される他、「iPhone」との連携強化に向けた取り組みやこれまで要望があった各種機能の導入が予定されている。累積更新プログラムのプレビュー版は既に配信済みで、Windows Update経由で適用可能だ。
iPhoneとの連携強化で何が変わる? Windows 11に複数の新機能が搭載
Microsoftが発表した主な新機能は以下の通りだ。
- タスクバーの検索ボックス機能を拡張。UI/UXを改善した他、AIを活用した新しいBingの検索機能を検索ボックスに統合
- iPhoneとの連帯を実現する「Phone Link」の導入。iPhoneと連携させることで「iMessage」などの利用が可能になる
- 「Android」との連携機能の向上
- ウィジェット機能の改善
- タッチエクスペリエンスの向上
- 「Snipping Tool」によるスクリーンキャプチャーの実現
- タブUI/UXを導入したメモ帳
- 省エネルギー推奨事項の改良
発表された新機能のうち幾つかは、2023年2月28日に公開された累積更新プログラム「KB5022913」を適用することで使用できる。「Windows 11, version 22H2」を使っている場合、設定アプリケーションからWindows Updateを適用してほしい。
ただし、KB5022913以降の累積更新プログラムを適用した場合、特定のUIカスタマイズアプリケーションを使用しているWindows 11が起動しない問題も確認されている。UIカスタマイズアプリケーションを使っている場合、自動アップデートが適用されるまで待つか、すぐに試したい場合にはUIカスタマイズアプリケーションをアンインストールすることが推奨されている。
また本稿執筆時点では、KB5022913を適用しても、新しいBingの検索機能を検索ボックスから利用できるユーザーは限られている。すでにデスクトップから新しいMicrosoft Bingが利用できるユーザーのみが利用できる。この新しい検索機能を試したい場合には「新しい Bing - 詳細情報」から順番待ちリストに登録して利用できるようになるまで待つ必要がある。
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