CohesityとGoogle Cloudがパートナーシップ拡大 セキュリティにおけるAI活用を支援
CohesityはAIの活用を拡大するためにGoogle Cloudとのパートナーシップを拡大すると発表した。新たなAIソリューション「Cohesity Turing」を発表し、セキュリティにおけるAI活用をさらに推進する。
Cohesityは2023年5月23日(現地時間)、生成AI(人工知能)やデータ活用の支援に向けてGoogle Cloudとのパートナーシップを拡大すると発表した。同社は同日、データ管理とセキュリティ強化に向けたAIソリューション「Cohesity Turing」も発表した。
データ分析によってランサムウェアを早期に検出
CohesityとGoogle Cloudは長年にわたってアプリケーションバックアップとリカバリーのための企業向けソリューションを提供してきた。今回の発表はこれまでの取り組みを拡張するもので、よりAI機能の活用に焦点を当てたものだ。
CohesityとGoogle Cloudとのパートナーシップ拡大によって、オンプレミスやマルチクラウド、エッジプラットフォームにわたり単一のワークフローが提供されるため、企業はデータ資産全体を効率的に利用できるようになる。
Cohesity Turingはマルチクラウドデータプラットフォームとソリューションに統合されたML(機械学習)を含むAI機能と技術の集合体だ。最新のAI機能によってセキュリティリスクに対するより高い情報を収集し、データから多くの価値を引き出せるようになる。
Cohesity Turingのユースケースとしては以下の通りだ。
- ランサムウェアによる異常を検出:高度なモデリングとデータエントロピ検出によって取得したデータの異常を検出し、保護中のデータに隠れた脅威を早期に発見する
- 脅威インテリジェンスの実現:数百万件のサンプルで訓練された機械学習モデルと組み合わせることでキュレーションされ管理された脅威フィードを提供し、脅威を正確に検出し、組織を自動的に最新状態に保つ
- データ分類:組織の中でも最も機密性の高いデータを特定し、そのデータがどこにあるかを正確に分類して確認できるようにする
- 予測容量計画:What-Ifシミュレーターや過去のキャパシティー利用率に基づくキャパシティー利用率の予測など、現在および将来のビジネスサービスレベル合意書(SLA)を満たすキャパシティー予測とプランニングを実施する
なおCohesityは、近い将来Cohesity Turingは検索拡張生成(RAG:Retrieval Augmented Generation)AIモデルのワークフローを用いることでデータからさらに多くのインサイトを得られるようになると説明している。
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