パーソル、生成AIに特化した専門組織「Generative AI Hub室」を新設
パーソルホールディングスは生成AIに特化した専門組織「Generative AI Hub室」を設立し、全従業員向けの共通AI利用ガイドラインを制定した。グループ全体のAI利用および活用を推進し、事業変革を実現する。
パーソルホールディングスは2023年8月2日、生成AIに特化した専門組織「Generative AI Hub室」を新設し、パーソルグループ全体のAI(人工知能)利用を推進すると発表した。Generative AI Hub室は2023年7月に設立されている。
同社は全従業員向けの共通AI利用ガイドラインを制定した他、一部の既存事業やサービスで生成AIを導入して業務に展開すると説明している。
Generative AI Hub室で生成AIの全社展開をリード
同社はパーソルグループにおいてAI活用を推進するために、受入派遣スタッフやパートナーを含むパーソル全従業員に向けたグループで共通のAIサービス利用に関するガイドラインを制定した。
生成AIの活用を推進するのは新設された「Generative AI Hub室」の担当であり、この組織を通じて生成AI基盤の構築や導入に伴うグループ共通ルールの整理、活用事例の収集、好事例の横展開を実施する計画だ。
パーソルホールディングスは今後の取り組みとして以下の業務展開を掲げている。
- 2023年8月以降にグループ企業に対してセキュアな環境で安全に業務に利用できる生成AI技術「PERSOL Chat Assistant」を展開する
- 生成AIの事業や業務への適用を推進させる
- 勉強会や研修によるグループ従業員のリテラシー向上に取り組む
パーソルホールディングスは「パーソルグループ中期経営計画2026」におけるテクノロジー戦略として、グループ全体でAI活用を推進し、事業変革や業務活用、共有利用の3領域に対して整理を進めていくと説明している。
同社はグループ全体で利用できる共通のAI導入を実施し、その上でそれぞれ事業が事業ごとに活用を進める形での利用を想定している。結果として全ての事業において変革を実現することを目指している。
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