大手アパレルのバックアップ運用コスト削減術 Rubrik Security Cloudを導入:セキュリティソリューション
大手アパレルのCarharttはRubrik Security Cloudを導入してクラウドとオンプレミスでのデータ回復力を強化し、運用コストを50%以上削減した。
Rubrikは2024年1月9日(現地時間)、ワークウェアブランドのCarharttがサイバーレジリエンスの実現のためにデータ管理とデータセキュリティを統合したクラウドサービス「Rubrik Security Cloud」を採用したと伝えた。
Rubrik Security Cloudはセキュアなプロトコルとアクセス制御によって複数のプラットフォームに対して単一の優れたデータ管理とレジリエンスを実現する。
バックアップ運用コストを50%削減した方法とは
Carharttは米国の衣料品ブランドで高品質の素材と堅牢(けんろう)な作りが評価されており特に農業や建築、アウトドアなどのユーザーに人気がある。製品は米国外でも販売されている。
Carharttのマイケル・カラジェンスキー氏(クラウドプラットフォームマネジャー)はRubrik Security Cloudを採用した理由について「継続的なビジネスやセキュリティの成功のためにはデータ回復力が鍵となる。われわれは侵入を防ぐことに注力しているが、侵入者が抜け道から侵入していることを前提として動かなければならない」と話している。
「Rubrik Security Cloudを使うことで当社のクラウドとオンプレミスの両方でデータを迅速かつ確実に復元できる。Rubrikはセキュアなプロトコルおよびアクセス制御で当社のシステムに対する信頼を構築する上で重要な役割を果たしている。Rubrikは単なるデータセキュリティソリューションではなく、当社のブランドに対する安心感になっている」(カラジェンスキー氏)
Carharttはこれまで業務全体でさまざまなバックアップソリューションを使用してきたが、重要なアプリケーションのバックアップが取られていなかったというミスや、レガシーツールのバックアップからマルウェアが発見されるなど、これまでに苦い経験をしてきたという。同社は今回の導入によって、毎月の運用コストを50%以上削減できるようになった。
Rubrikの最高製品責任者(CPO)であるアネカ・グプタ氏は「レガシーな技術はセキュリティを考慮して開発されたものではない。このため企業はデータを保護するためには最新のプラットフォームとゼロトラストに目を向ける必要がある」と語った。
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