ドコモ、1億人規模の会員データをプロファイリングデータにして提供 アウディ事例では来店率が125%に
NTTドコモが、保有する1億規模の会員基盤データから作ったマーケティング用プロファイリングデータの提供を開始した。このデータはドコモ独自のAIエンジン「docomo Sense」を活用し、さまざまな顧客セグメントに分類されたもので、広告主や広告代理店に向けて順次提供される。
NTTドコモ(以下、ドコモ)は2025年1月20日、同社が保有する1億規模の会員基盤データから作ったマーケティング用プロファイリングデータの提供を開始した。このデータは、ドコモ独自のAIエンジン「docomo Sense」を活用し、さまざまな顧客セグメントに分類されたもので、広告主や広告代理店に向けて順次提供される。
本プロファイリングデータは「年収」や「性格」「引越し」などのセグメントでまとめられており、それぞれ「基本属性」「価値観」「イベント変化」「興味関心」「購買意欲」「行動実績」「行動傾向」の7カテゴリーに分類されている。このデータは、「ドコモ データクリーンルーム」と連携し、クライアントが保有する1stパーティーデータとの統合分析にも対応。分類することで専門知識を必要とせず、広告主が簡単に活用できる。これらのデータには個人を特定する情報は含まれていない。
アウディ事例 来店率が125%に
引っ越しを予定している消費者に向けて家電や家具の広告を配信する場合、特定の「引っ越し予兆セグメント」を選択するだけで、効果的なターゲティングが可能という。現在提供されるセグメント数は約2000だが、2025年度中にはドコモグループが保有するさまざまなデータを統合し、約4000セグメントまで拡大する予定だ。「docomo Sense」を活用したセグメントのレコメンド機能も搭載予定だ。
プロファイリングデータを既に活用しているのがアウディジャパンだ。アウディ ジャパンは、EVシフトを推進するために潜在顧客層へのアプローチを課題としていた。この解決策としてドコモデータを活用し、高精度なEV車関心層セグメントを作成。電通デジタルとの連携により、DMやWeb広告を通じたターゲティングを行った結果、来店率が125%になり、新規顧客率も67%に達したことが報告されている。
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