コラム

体力に自信があれば、登山経験が少なくても上級者向けの山に登っていい? 自分の登山レベルを知る方法とは

自分の登山レベルがどのくらいなのか、登りたい山は自分が挑戦しても大丈夫なのか、と悩んだ経験がある人も多いのではないでしょうか。初心者向け、上級者向けなど、なんとなくの分類はあるものの、自分のレベルに合った山選びは難しいですよね。

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 自分の登山レベルがどのくらいなのか、登りたい山は自分が挑戦しても大丈夫なのか、と悩んだ経験がある人も多いのではないでしょうか。初心者向け、上級者向けなど、なんとなくの分類はあるものの、自分のレベルに合った山選びは難しいですよね。


自分の登山レベルを知る方法を紹介

 そこで今回は、山のレベルを表すのによく使われる指標や適切な選び方を紹介します。ぜひ次の山選びの参考にしてください!

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おかだあきほ

フリーランスのライター・編集者。元アウトドアショップ店員。富士登山をきっかけにアウトドアにはまり、登山やキャンプ、トレイルランニングなど幅広いアクティビティを一年中楽しんでいます。自身の山体験や、店員時代の接客経験を生かし、リアルで深い内容を発信!リモートワーカーのため、仕事や日常を快適かつ生産的に行うためのガジェット選びも得意です。

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体力に自信がある=中・上級者向けの山を登ってもOK?

 「登山経験は少ないけれど、体力には自信があるから、上級者向けの山に登ってOKでしょ!」時々そんな声を聞きますが、結論から言うとそれはNG。もちろん体力は重要ですが、高い技術力が必要な山もあります。

 また、適切にエネルギーを補給したり、ペース配分を考えたりと、経験による判断力が必要なことも体力があるからといって、いきなり難易度の高い山に挑戦するのは危険なのです。

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登山のレベルはどうやって決まる?

 登山を楽しむ人たちは、どのように難易度や自分が挑戦できるかを判断しているのでしょうか。ここでは、登山のレベルを判断する際によく指標とされるワードを紹介します。

コースタイム

 コースタイムとは、ガイドブックや雑誌などに書かれている、登山の所要時間のこと。昭文社の「山と高原地図」では、以下の基準によりコースタイムを決めています。(出典:昭文社 山と高原地図

1.40~60歳の登山経験者

2.2~5名のパーティー

3.山小屋利用を前提とした装備

4.夏山の晴天時

 ただし、この基準はガイドブックや雑誌、自治体によってさまざま。また、コースタイムは基本的に休憩時間を含んでいないため、休憩を入れた行動時間はさらに長くなることに注意しましょう。

 コースタイムが長いほど体力の消耗が大きく、水や行動食も多く持っていく必要があり荷物が重くなるため、レベルが上がります。一般的に、往復4時間ほどまでが初心者向け、約5~7時間が中級者、8時間以上が上級者、といった認識をしておくとよいでしょう。

 ただしコースタイムが短くても、標高差が高い場合や難所がある場合、悪天候の状態では難易度が上がるため、コースタイムだけでの難易度の判断は危険です。

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標高差

 標高差とは、登山口と山頂との高さの差のこと。基本的に、標高差が大きいほうがキツく、難易度が高いといわれます。例えば、標高2956mの中央アルプスの木曽駒ヶ岳(長野県)を、標高2612mの駒ヶ岳ロープウェイ山頂駅(千畳敷)から登り始めるとすると、標高差は344mほど。

 一方で、標高599mの高尾山(東京都)を標高191mの京王線高尾山口から登り始める場合の標高差は約408mと、高山である木曽駒ヶ岳よりも標高差が高いのです。

 木曽駒ヶ岳は標高が高いものの、初心者でも登りやすいとされる山。その理由の一つは、標高差の小ささにあります。ただし、標高差が小さくても本格的な登山装備やスキルは必要。そしてコースタイムや標高差、天候、そして自分の体力や体調を総合的に考慮して山を選ぶことが大切です。

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山のグレードを確認しよう

 ここまで、登山レベルの指標について紹介しましたが、自分だけで判断するのが難しいことも多いもの。山選びに迷ったら、自治体が設定する「山のグレーディング」を参考にするのもおすすめです。


長野県内の一般的な登山ルートを、技術的難易度で評価した「山のグレーディング」(出典:長野県庁

 技術的難易度や体力度などで山が区分けされているので、行きたい山がどんなレベルなのか、逆にどのレベルならどんな山に行けるのか、などを知ることができます。

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