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「登山靴はスニーカーと同じサイズで良い?」よくある質問に元アウトドアショップ店員が回答 正しい登山靴の選び方とは?

山登りを始めるにあたって、まず用意したいのが「登山靴」。舗装されていない遊歩道や岩が重なる道など、足元が不安定な場所を歩く登山では、滑りにくく、足をきちんと保護してくれる登山靴が欠かせません。

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 山登りを始めるにあたって、まず用意したいのが「登山靴」。舗装されていない遊歩道や岩が重なる道など、足元が不安定な場所を歩く登山では、滑りにくく、足をきちんと保護してくれる登山靴が欠かせません。

登山靴の選び方
登山靴の適切なサイズの選び方を紹介

 しかしいざ購入しようと思っても、迷ってしまうのがサイズ選び。そこで今回は、元アウトドアショップスタッフの筆者が、登山靴の適切なサイズの選び方やフィッティング方法を紹介します。自分に合った登山靴を選んで、安全に登山を楽しんでくださいね!

おかだあきほ

おかだあきほ

フリーランスのライター・編集者。元アウトドアショップ店員。富士登山をきっかけにアウトドアにはまり、登山やキャンプ、トレイルランニングなど幅広いアクティビティを一年中楽しんでいます。自身の山体験や、店員時代の接客経験を生かし、リアルで深い内容を発信!リモートワーカーのため、仕事や日常を快適かつ生産的に行うためのガジェット選びも得意です。

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登山靴のサイズ選びが重要なのはなぜ?

登山靴の選び方
登山靴はサイズが合っているものを履こう

 どんなに高性能な登山靴でも、自分の足に合わないものを履いてしまうと、靴本来の機能を引き出すことができません。

 不安定な坂道を登ったり、ぬかるんだけもの道を歩いたりすることが多い登山では、ソールのグリップをきかせられずに転倒したり、バランスを崩して段差を踏み外したり、急な下り坂で靴の中で足が動いてしまって爪が割れるなど、ケガをする恐れも。そのため、適切なサイズの登山靴を履くことが重要なのです。

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登山靴のサイズ=スニーカーのサイズとは限らない!

 よく質問されるのが「登山靴のサイズ=スニーカーのサイズ」と判断して選んで良いのか? ということ。答えはNO。街の中で履くスニーカーと登山靴のサイズは、必ずしも同じとは限りません

 登山では一般的に、足を保護できるような厚手の靴下を履きます。そのため、普段履きのスニーカーと同じサイズを選ぶと、靴が窮屈に感じてしまうことがあります。

登山靴の選び方
登山靴のサイズは、スニーカーのサイズと必ずしもイコールではない

 スニーカーがブランドによって作りやサイズ感が異なるように、登山靴もブランドによって幅の広さや甲の高さ、足先の形状などのデザインが大きく異なります。また、登山靴に使われている素材によってもフィット感が変わります。

 親指からかかとまでの足長が合っていても、幅が小さく靴がキツく感じる、ということも多いため、表記されているサイズの数字だけで単純に判断するのはなるべく避けましょう。

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足に合ったやや大きめのサイズを選ぼう

 前述したように、ブランドによって靴の形状は異なるため、自分の足に合ったモデルを選ぶことが最も重要です。気にするべきは、親指からかかとまでの足長と、親指と小指の付け根の一番出っぱったところをぐるりと囲んだ足囲、そしてその2点を直線で結んだ足幅のサイズ。

 それらのサイズから自分の足の特徴をつかみ、特徴に合ったブランドやモデルを選ぶとスムーズです。登山靴を取り扱うアウトドアショップでは、足のサイズを簡単に測定できるパネルを使ったり、スタッフに測ってもらったりできるため、気軽に相談してみましょう。

登山靴の選び方
サロモン X ULTRA PIONEER MID GORE-TEX(出典:Amazon

 選ぶコツは、自分の足よりも少し大きめのサイズを選ぶこと。自分の足のつま先から登山靴の先端までに、人差し指が1本入るほどの隙間があるとよいでしょう。足を入れた後に登山靴の上から指を当ててみたり、足の指を動かして軽く動かせる余裕があるかをチェックすればOK。

 このとき、足の親指や人差し指付近に余裕があっても、小指が靴に当たって圧迫されている場合もあるため、小指周辺の余裕にも気を配るのが重要です。

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フィッティングする際のポイント

 ここでは、登山靴をフィッティングする際のポイントをいくつか紹介します。ポイントをおさえれば、サイズ選びに失敗しなくて済みますよ!

登山靴の選び方
ポイントをおさえればサイズ選びの失敗なし!

中厚手〜厚手の靴下を履いて試し履きする

 足を衝撃から保護したり、足が汗で滑ったりするのを防ぐために、登山ではやや厚手の靴下を履くのがおすすめです。お店で試し履きする際も、登山用の中厚手〜厚手の靴下を履いてサイズを判断するとよいでしょう。

 薄手の靴下でフィットした靴でも、登山用の靴下を履くとキツくて歩くのが辛い、なんてこともあるため注意が必要です。試着用の靴下を貸し出してくれるお店もありますが、心配であれば自宅から持っていくのがよいでしょう。

靴ひもを正しく結んで店内を歩き回ってみる

 登山靴を履いたら、靴ひもを正しく結んで使用感を確かめましょう。そのうえで、店内を周回したり、ちょっとした段差を登り降りしたりと、可能な限り歩き回ってフィット感を確認するのがおすすめです。お店によっては、登山道を模したスロープが用意されている場合もあります。

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靴ひもを正しく結んで店内を歩き回ってみる

 試し履きだからといって靴ひもを緩めたままにしてしまうと、フィット感を正しく判断できません。実際の登山を想定してきちんと着用することで「意外に小指のあたりが窮屈かも」「靴ひもを結んだのに靴の中で足が動く感触がある。ということはサイズが大きいのかな?」のように、判断がつきやすくなります。

むくみを考慮して午後に試し履きするのもポイント

 スニーカーやパンプスなど、普段履き用のシューズでもしばしば言われることですが、午前よりも午後にフィッティングするのがおすすめです。たくさん歩いた午後の方が足がむくんでいることが多く、足のサイズが少し大きくなっているケースがあるためです。

 長時間歩くことが多い登山でも足がむくむことが多いため、少しむくんだ午後の状態の方が、登山で快適に歩けるサイズを選べる可能性が高まります。

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