楽天の「ポイント運用」を約1年間やってみた 運用益はどうだった?【2024年7月版】
今回の記事では、実際に楽天ポイントを1年以上運用してみて、感じたことや結果をお伝えします。
買い物をするたびにポイントが付くことが多くなりました。店舗オリジナルのポイントだけではなく、決済方法に応じてポイントがもらえることも増えています。そのポイントは買い物に使うこともできますが、「運用」で増やすことも可能です。
筆者も、ポイントを使うだけではなく増やしています。今回の記事では、実際に楽天ポイントを1年以上運用してみて、感じたことや結果をお伝えします。
※ポイント運用は、ポイントを使って運用の疑似体験ができるサービスで、ポイントが減少する可能性があります。リスクを理解し、自分自身の判断と責任に基づいて行ってください
川崎 さちえ
フリマアプリ・ネットオークションの専門家。2004年、夫が子育てのために会社を辞めたのをきっかけにヤフオク!(当時はヤフー!オークション)を始める。経験を積みながら独自のノウハウを構築。2014年にフリマアプリをスタート。NHK「あさイチ」をはじめとした多数の情報番組に出演し、経験に基づいた実践型のフリマアプリやオークションの魅力を伝えている。また節約や時短が大好きで、安くて便利なアイテムに興味あり。よく利用するのはダイソー。
「ポイント運用」とは? 「ポイント投資」とどう違う?
ポイ活をしている人は、毎月たくさんのポイントをゲットしているのではないでしょうか。ただためるだけではなく、もっと増やしたいと思っている人は、すでに「ポイント運用」を始めているかもしれませんね。
「ポイント運用」とは、ポイントを使って資産運用の疑似体験ができるサービスのこと。実際に金融商品を購入するわけではないので、金融商品の受益権は発生しません。そのため証券口座を開設する必要はありません。主なポイント運用サービスには、楽天だけではなく、キャッシュレス決済サービスの「PayPay」や、Pontaポイントを運用できる「au PAY」、dポイントの運用ができるものなど、各社さまざまなサービスを展開しています。
ただ、運用に使えるポイントに制限がある場合があるので注意が必要です。楽天の場合は、通常ポイントのみが運用に使えます。期間限定ポイントは使用できません。
一方「ポイント投資」は、ポイントで金融商品を実際に購入するサービスのこと。金融商品を売却したら、現金が証券口座に入ります。そのため、ポイント投資の場合は証券口座が必要です。
運用益はどうなった? 実際に1年間運用してみた
楽天ポイント運用には、「アクティブコース」と「バランスコース」があります。アクティブコースは、日々の動きが大きく積極的な運用を目指すコースです。「楽天・インデックス・バランス・ファンド(株式重視型)」の基準価額の値動きを原則反映します。
一方バランスコースは、日々の動きが小さく安定的な運用を目指すコースです。「楽天・インデックス・バランス・ファンド(債券重視型)」の基準価額の値動きを原則反映します。
筆者は両コースでポイント運用をしています。約1年前の2023年8月時点では、計1万506ポイントを運用していました。トータルの運用益はプラス6.1%でした。それぞれのコースの運用ポイントは以下の通りです。
- アクティブコース:運用中ポイント5365ポイント、運用損益プラス9.4%
- バランスコース:運用中ポイント5141ポイント、運用損益プラス2.8%
そして2024年7月1日時点では、以下のような結果になりました。
- アクティブコース:運用中ポイント7388ポイント、運用損益プラス31.9%
- バランスコース:運用中ポイント5575ポイント、運用損益プラス11.5%
2023年8月時点から、ポイント運用にポイントをほぼ追加していないため、増えたポイント数はそれほど大きくありません。ただ運用益を見ると、非常にアップしていることが分かります。もしポイントを追加し続けていたら……と思うと残念ですが、このような後悔は運用においては「あるある」ですよね。
実は「PayPay」でもポイント運用を継続中
筆者は楽天ポイント運用の他、PayPayでもポイント運用をしています。PayPayポイント運用の場合はコースが7種類ありますが、筆者は金市場と連動する「金(ゴールド)コース」(長期運用向け)と、米国株式と連動する「スタンダートコース」(長期運用向け)を選びました。
2023年8月時点では、計3714ポイントを運用していました。トータルの運用損益はプラス372ポイント(プラス10.02%)でした。
2024年7月1日時点には以下のような結果となりました。
- 金(ゴールド)コース:運用中ポイント1997ポイント、運用損益プラス521ポイント(プラス35.30%)
- スタンダートコース:運用中ポイント4万2723ポイント、運用損益プラス6375ポイント(プラス17.54%)
スタンダードコースの運用中ポイントが多いですが、これはたまったPayPayポイントを自動でスタンダードコースのポイント運用に使うように設定しているからです。ポイントが付与された時点で運用に回せるので、ポイント運用の手間がかからないのがメリットです。
楽天ポイント運用にポイントを追加しない理由
PayPayポイントはポイント運用に活用しているのに、なぜ楽天ポイントはポイント運用に回さないのかと思われるかもしれません。楽天ポイント運用には期間限定ポイントが使えない、というのが主な理由です。
筆者は、楽天の通常ポイントを「楽天ポイント投資」に回しているので、期間限定ポイントはそのまま買い物などに使っています。
筆者は楽天証券でNISA口座を開設しており、そこで楽天ポイントを活用しています。例えば、毎月3万円をNISAのつみたて投資枠で運用している場合、楽天ポイントを2000ポイント持っていたら、その2000ポイントを引いた2万8000円が口座残高から引かれ、金融商品3万円分の買付が行われるという仕組みです。
ただし、楽天ポイントで投資信託を購入する場合、利用上限があります。
たまったポイントの使い方は人それぞれ。運用や投資に使って増やすのも使い方の1つです。ポイント運用は利用制限があるものの、元手0円で始めることができるので、投資の第一歩として検討してみてもよいかもしれません。
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