【ポイ活】楽天&PayPayの「ポイント運用」を約半年間やってみた 現在の結果は? ポイントは使うだけではなく「増やす」時代に
買い物やアンケートなどでポイントをもらう「ポイ活」が、どんどん進化しています。以前はもらったポイントを買い物の支払いに使うのがメインでしたが、今は「ポイント運用」によって増やすことができるようになりました。筆者は約5〜8カ月間、「楽天」と「PayPay」のポイントを運用してみました。ここでは、その結果や使用感、注意点などを紹介します。
買い物やアンケートなどでポイントをもらう「ポイ活」が、どんどん進化しています。以前はもらったポイントを買い物の支払いに使うのがメインでしたが、今は「ポイント運用」によって増やすことができるようになりました。
筆者は約5〜8カ月間、「楽天」と「PayPay」のポイントを運用してみました。ここでは、その結果や使用感、注意点などを紹介します。
※ポイント運用は、ポイントを使って運用の疑似体験ができるサービスで、ポイントが減少する可能性があります。リスクを理解し、自分自身の判断と責任に基づいて行ってください
川崎 さちえ
フリマアプリ・ネットオークションの専門家。2004年、夫が子育てのために会社を辞めたのをきっかけにヤフオク!(当時はヤフー!オークション)を始める。経験を積みながら独自のノウハウを構築。2014年にフリマアプリをスタート。NHK「あさイチ」をはじめとした多数の情報番組に出演し、経験に基づいた実践型のフリマアプリやオークションの魅力を伝えている。また節約や時短が大好きで、安くて便利なアイテムに興味あり。よく利用するのはダイソー。
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「ポイント運用」って何?
「ポイント運用」とは、ポイントを使って投資の疑似体験ができるサービスのことです。投資のように実際に金融商品を購入するのではなく、ポイントのまま運用します。そのため証券口座は必要ありません。
ただあくまで運用なので、ポイントは金融商品の基準価格に連動して増減します。
主なポイント運用サービスには、「楽天」やキャッシュレス決済サービスの「PayPay」、Pontaポイントを運用できる「au PAY」、dポイントの運用ができるものなど、各社さまざまなサービスを展開しています。筆者は楽天とPayPayのポイントを運用しています。
また、似たような名前の「ポイント投資」もありますが、こちらはポイントで金融商品を購入します。そのため証券口座が必要です。
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「楽天ポイント運用」の結果は?
まず、「楽天ポイント運用」についてです。楽天のポイント運用をするには、楽天ポイントが必要です。買い物で楽天のクレジットカード「楽天カード」を使用したり、「楽天市場」で買い物をしたりすることでポイントをためられます。
楽天のポイントを運用するには、まずコースを選び、その後ポイントを追加する必要があります。100ポイント単位から始めることが可能です。
楽天ポイント運用には、「アクティブコース」と「バランスコース」があります。アクティブコースは、日々の動きが大きく積極的な運用を目指すコースです。「楽天・インデックス・バランス・ファンド(株式重視型)」の基準価額の値動きを原則反映します。
一方バランスコースは、日々の動きが小さく安定的な運用を目指すコースです。「楽天・インデックス・バランス・ファンド(債券重視型)」の基準価額の値動きを原則反映します。
筆者は約8カ月間、「アクティブコース」「バランスコース」どちらのコースでも楽天ポイントを運用しました。
3カ月間運用した3月時点では、「アクティブコース」の運用中ポイントが2553ポイントで、運用益はマイナス1.8%。「バランスコース」は、運用中ポイントが1999ポイントで、運用益は0.0%でした。この時点では、運用益はマイナスとなっていました。
その後も運用を続け、ポイントも追加しました。8月上旬に運用しているポイントは、計1万506ポイントとなり、運用益はプラス6.1%となりました。各ポイント数、運用損益は以下の通りです。
- アクティブコース:運用中ポイント5365ポイント、運用損益プラス9.4%
- バランスコース:運用中ポイント5141ポイント、運用損益プラス2.8%
両コースとも運用益を伸ばしていて、特にアクティブコースはマイナスからプラスに大きく転じました。
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「PayPayポイント運用」の結果は?
次に、PayPayポイント運用についてです。PayPayのポイント運用では、5つのコースから選んで運用していきます。以下がコース内容です。
- 長期運用向け「金(ゴールド)コース」(銘柄:SPDR Gold Trust(GLD))
- 短期運用向け「テクノロジーコース」(銘柄:INVESCO QQQ TRUST, SERIES 1(QQQ))
- 長期運用向け「スタンダードコース」(銘柄:SPDR S&P500 ETF)
- 短期運用向け「チャレンジコース」(銘柄:DIREXION S&P 500 3X(SPXL))
- 短期運用向け「逆チャレンジコース」(銘柄:Direxion Daily S&P 500 Bear 3X (SPXS))
筆者は3月から運用を開始しました。選択したコースは「金(ゴールド)コース」と「スタンダードコース」です。運用を開始してから1カ月後の4月時点では、1547ポイントを運用していました。運用結果は、残高が1509円、運用損益はマイナス38円でマイナス2.46%でした。
あれからポイントを追加し、さらに約4カ月間運用を続けました。8月上旬の結果は……
運用中のPayPayポイントは3714ポイントで、運用損益はプラス372ポイント、プラス10.02%となりました。以下がコースごとの運用損益です。
- 「金(ゴールド)コース」:運用中ポイント1236ポイント、運用損益プラス32ポイント(プラス2.66%)
- 「スタンダートコース」:運用中ポイント2851ポイント、運用損益プラス341ポイント(プラス13.59%)
PayPayポイント運用の方も、運用損益はプラスに転じました。
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ポイントを有効活用できる「ポイント運用」
8月上旬の時点では、楽天ポイント運用もPayPayポイント運用も、運用損益はプラスの結果となりました。ただポイントを引き出したわけではないので、利益は確定していません。
この先、連動する金融商品の値動きによっては、マイナスになるかもしれませんし、さらに運用益がアップするかもしれません。筆者は、長期的に運用を続けていきたいと考えています。運用のスタンスは人それぞれですが、長期的に考えると精神的なストレスが少なく、自分に合っていると感じます。
ポイント運用は証券口座を開設する必要がなく、現金を使わないので、気軽に始めることができます。たまったポイントの使い道に困ったら、ポイント運用をしてみるのも1つの手でしょう。
とはいえ、ポイントが減少するリスクもあります。また、ポイント運用に利用できるポイントに制限がある場合も。例えば楽天ポイントは、通常ポイントのみ運用可能です(提携サービスから交換した通常ポイントは除く)。期間限定ポイントは運用できません。サービス提供会社によって条件は異なりますので、始める前によく確認しておきましょう。
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