国産スマートフォンとして人気が高いシャープの「AQUOS」シリーズは、同社のIGZOディスプレイまたは有機ELを使った鮮やかな画面と、高い省電力性が特徴です。
防水仕様など安心して使える機能に加え、カメラや人工知能(AI)を使ったエージェント機能など、シャープならではの見どころも豊富。そして、NTTドコモ、au(KDDI)、ソフトバンクなどの大手キャリアだけでなく、第4のキャリアとして話題の楽天モバイル、格安SIMを提供するMVNOなど、各社がラインアップしているのも魅力といえるでしょう。
この冬、テーマ別に「AQUOS」シリーズを選ぶならココに注目、というポイントとオススメモデルをご紹介します。
スマートフォンの大画面化が進み、片手で扱える機種が減った……とお嘆きの方も多いことでしょう。
その点、AQUOSには5.5型ディスプレイの「AQUOS sense3(アクオスセンス)」シリーズがあります。幅約70ミリ、重さ約167グラムと、比較的持ちやすいサイズ感が人気です。
もっと小さいモデルなら「AQUOS R2 compact」もあります。5.2型ディスプレイを搭載するボディーは幅約64ミリ、重さ約135グラムとさらにコンパクトです。
処理能力やカメラなどもR2 compactのほうが上回っており、小さいけれどプレミアムな1台です。
シャープといえば液晶、シャープのスマホならIGZOディスプレイがすっかりおなじみとなりました。明るさや鮮やかさに定評があるIGZOは省エネ性も魅力です。
そのIGZOは5.5型のsense3はもちろん、6型の「AQUOS sense3 plus」もIGZOディスプレイを採用。さらにシャープが“10億色の表現力”とうたう新世代の「Pro IGZOディスプレイ」を搭載した上位モデル「AQUOS R3」(2019年5月発売)も気になるモデルです。
ところが、新たに有機ELディスプレイを搭載したAQUOSも登場しました。その名も「AQUOS zero(アクオスゼロ)」(2018年12月発売)は、シリーズで初めて、6.2型有機ELを搭載したモデル。有機ELの持つ鮮やかさを武器に、薄さや軽さも追求したハイエンドモデルです。
zeroの後継モデル「AQUOS zero2」が2020年1月以降に発売予定ですので、有機ELの最新AQUOSが欲しいなら、zero2にも期待大です。
スマートフォン選びで最も気になるのがやっぱりお値段。予算が限られていますから、お手頃でコスパの良いモデルを選びたいですよね。
AQUOSシリーズは国内キャリアから販売されており、大手以外でもauのサブブランドであるUQ Mobileがsense3を取り扱っています。
AQUOSブランドではありませんが、Y!mobile(ワイモバイル)はsense3をベースにした「android one S1」をラインアップ。第4のキャリア楽天モバイルではシングルカメラの「sense3 lite」を用意しました。
さらに、sense3と6型モデルのsense3 plusは格安SIMの利用を前提にしたSIMロックフリーモデルも設定されているため、家電量販店やMVNO各社で購入できます。
SIMフリーモデルではハイエンドモデルの「zero」や「R2 compact」もありますので、高スペックの機種を低いランニングコストで使いたいニーズに応えられます。
幅64mmのボディーに5.2型IGZOディスプレイを搭載した小型モデルが「AQUOS R2 compact」です。
発売が2019年1月と少し前ですが、コンパクトなだけでなく処理能力などのスペックも高く、小さいけれど高性能なスマホを求めるなら有力な選択肢です。
ディスプレイの上部にインカメラ、下部に指紋センサーを配置。指紋センサーはAndroidの操作も可能で、限られたスペースを無駄なく利用する設計です。重さ約135gと軽量なのもうれしいですね。
ソフトバンク向けモデルとSIMロックフリーモデルがあり、ソフトバンクの一括価格は6万1920円(税込、以下同)。SIMフリー版も6万円台半ばで販売されています。
「AQUOS R3」は、最大表示可能色数が10億色という6.2型のPro IGZOディスプレイを搭載したハイエンドモデル。この次世代のディスプレイは、肌の質感や青空のグラデーションなどを、より滑らかな階調で表現できます。
動画コンテンツも明るさや鮮やかさが向上し、同じシーン内の明暗をくっきりと表示するHDR動画も楽しめます。
カメラも「静止画用」と「動画用」の2つを備え、撮った動画をリアルタイムで約15秒のダイジェスト動画にする「AIライブストーリー」という機能も搭載。動画や映像をもっと楽しむためのスマホと言えるでしょう。
AQUOS R3はNTTドコモ、au、ソフトバンクの3社から販売中。価格はキャリアによって異なりますが、9万288円〜9万5040円です。
「AQUOS sense3」は約5.5型のIGZOディスプレイを搭載したミッドレンジのAQUOSスマホ。一回り大きい6型モデルが「AQUOS sense3 plus」です。2機種ともシリーズ最大の容量4000mAhバッテリーを採用して電池持ちがさらに向上しました。
カメラは標準レンズと広角レンズのデュアル仕様。手ブレ補正(電子式)のほか、カメラの設定をAIが自動調整する機能も備えています。
ボディーは防水・耐衝撃仕様なのも安心。キャッシュレス決済で注目のおサイフケータイ機能も利用できます。
sense3はNTTドコモ、au、UQ Mobileが取り扱うほか、SIMロックフリーモデルが格安SIM各社と家電量販店でも販売中です。家電量販店での実勢価格は3万9380円です。
sense3のバリエーションモデルとして、楽天モバイルはカメラがシングル構成のsense3 liteをラインアップ。またソフトバンクは、医療機関での利用も検証したという法人向けモデル「AQUOS sense3 basic」を用意しています。
6型のsense3 plusはソフトバンクと楽天モバイルが販売。価格はソフトバンクが5万6880円、楽天が4万4800円です。
au版は「AQUOS sense3 plus サウンド」という製品名になっており、高音質伝送が可能なパイオニア製ワイヤレスイヤフォン「C7wireless Special Edition」が付属する限定モデルです。こちらの価格は4万6080円。
このほかSIMロックフリー版も発表され、12月25日発売です。
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