今やすっかり高機能になったスマートフォンは、外付けのキーボードを接続すれば、メールや文書の作成もパソコン並みに使えます。今回はAndroidスマホと接続して使うキーボードの選び方とおすすめモデルを4つご紹介します。
ちなみに、キーボードには日本語用のJIS配列と、英語用のUS配列の2種類あります。日本人はJIS配列のキーボードに慣れている人が多いと思いますが、Androidスマホの文字入力は基本的にUS配列をベースとしており、単にキーボードをペアリングして接続しただけだと、記号がキーボードの印字通りに入力できないことがあります。そのため、JIS配列のキーボードを使う際には、スマホの方の設定が必要となります。
設定アプリを提供しているメーカーもありますが、Androidスマホなら「Google日本語入力」アプリを利用することでもJIS配列のキーボードでも快適に入力できるようになります。アプリ内にハードウェアキーボードの設定メニューがありますので、キーボードレイアウトの設定で「日本語109A配列」を選択すればOKです。
さて、実際にキーボードを選ぶ際には、以下の3ポイントを検討することになります。
スマホとキーボードを接続する方法として、Bluetoothで接続するタイプ、無線2.4GHzで接続するタイプ、有線タイプの大きく3種類があります。
Bluetooth接続タイプと無線2.4GHz接続タイプは無線でワイヤレス接続するキーボードです。最近はBluetoothキーボードがメジャーになり、ラインアップも多種多様にそろっています。一方、無線2.4GHz接続タイプは無線LANにも使われている2.4GHz帯の電波を使って接続。ただ、このタイプは接続するデバイスにUSBレシーバーを挿して使うので、ややスマートさに欠けます。
Bluetoothキーボードは最初に接続するスマホと「ペアリング」という接続作業を行いますが、設定操作は簡単で、スマホに余分なものを装着する必要もありません。ワイヤレスキーボードを選ぶならBluetooth接続タイプをお勧めします。
有線タイプのキーボードは、キーボード側に電池や充電が不要なので、長時間使う場合でも、スマホ側のバッテリー残量が十分なら安心して使えます。Bluetoothキーボードのようにペアリングする手間も不要です。
ただ、多くの有線キーボードは、まだUSB-A端子で接続するものが多いので、スマホに接続するためには変換アダプタが必要です。これらは数百円から1000円程度で購入できるので、それほど負担にはならないでしょう。
また、Bluetoothキーボードでも有線接続が可能なタイプもあります。
キーボードはスマホと一緒に使う場合は持ち運ぶので、薄く、コンパクトなものの方が負担なく使えます。折りたたみできる製品も多く、持ち運びやすいのでおすすめです。
カフェや新幹線など公共の場所で使う場合は、タイピング音への配慮も必要になります。キーの音が大きいと自覚している人は、音が静かな静音モデルを検討してみるといいでしょう。
キーの方式には、メンブレン方式、パンタグラフ方式、静電容量無接点方式、メカニカル方式といった方式がありますが、その中でタイピング音が静かなのは静電容量無接点方式とメカニカル方式。ただ、この2タイプは比較的高額です。持ち運びに適した小型モデルもあまりありません。
メンブレン方式はやパンタグラフ方式のキーボードは手頃な価格で種類も豊富です。パンタグラフ方式のキーは薄くすることができるのでノートパソコンによく使われており、コンパクトで持ち運びやすいキーボードにも多く採用されています。
キーストロークが短く軽快なタッチで、タイピング音もメンブレン方式よりは抑えめ。メーカー独自の静音設計が施されているキーボードもあるので、静かなキーボードを求める人は、そういったものから選択するといいでしょう。
エレコムの「TK-FBP102BK」は、最薄部6.5ミリ、重さ264グラムの薄型軽量なBluetooth接続キーボードです。
キーはパンタグラフ方式。Androidスマホで、キーボードの印字通りに入力ができるエレコム独自のアプリ「ELECOM Keyboard layout」に対応しています。
Androidスマホだけでなく、iPhoneやiPad、ノートパソコンでも利用できます。価格は5841円(税込み、以下同)です。
iCleverの「IC-BK11」は、縦に折りたたんでスティック状に収納できるBluetoothキーボードです。
ポケットに入れられるくらいのコンパクトサイズになりますので、持ち運びがしやすいのが特徴です。
スマホを立てかけられるスタンドがあり、パソコンのように画面を見ながらキーを入力できます。外装にアルミを採用し、高級感と耐久性を兼ね備えました。
重さは重さ約161グラム。価格は4599円です。
アーキサイトの「MOBO Keyboard」は、3つ折り構造で、折りたたむと文庫本サイズになる小型のBluetoothキーボードです。
折りたたみ式ですが、たわみ防止の脚がついているので、しっかりと打鍵できるのが特徴です。
キーボードの開閉で電源が自動的にオン/オフするのが便利ですね。ワイヤレスキーボードですがUSBでデバイスに有線接続もできます。
「半角/全角」「変換」「無変換」「Delete」「Backspace」キーを搭載したJIS配列ですので、英語配列だと使いにくい人に向いています。価格は6500円程度です。
3E(スリーイー)のBluetoothキーボード「TENPLUS」は、3つ折り構造で折りたたむと官製はがきとほぼ同じ大きさになる、テンキー付きのBluetoothキーボードです。
テンキー付きの折りたたみキーボードは「業界初」(3E)とのこと。価格は9000円前後とちょっと高額ですが、スマホでもExcelへの数値入力が多いなら有力な選択肢になるのではないでしょうか。
キーはUS配列でパンタグラフ形式。本体はアルミ素材で高級感と耐久性を兼ね備えており、たわみやがたつきがありません。カラーは4色から選べます。
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