普段は居間のテーブルやベッドの上などでパソコンを利用しているユーザーも、いざテレワークやリモートワークで長時間のパソコン操作となると、在宅勤務のために落ち着いて作業できる環境が必要です。
食事や休憩をするテーブルとは別に、パソコン専用のワークスペースがあると効率も快適度もアップ。ストレス軽減にもつながるでしょう。デスクと一緒に用意しておきたいのがパソコンチェアです。
パソコンチェアは、価格が数千円から数十万円と、非常に価格帯が広いアイテムです。作業中に自分の体を預けることになるので、高価なものほど満足感を得られる「快適さ」はとても重要なポイントとなります。ですが、短時間の作業しかしないのであれば、それほど高いものは不要と考えるのが良いでしょう。
短時間の作業のみであれば、安価な丸椅子やパイプチェアなどでも十分です。しかしそのような場合でも、パソコンデスクの高さと合うかどうかは考慮しておく必要はあります。なお、パソコンデスク側が高さ調整できるものであれば、大きな問題はないかもしれません。
ちなみに、床に座ってパソコンを操作する場合には、座布団やクッション、座椅子などを利用するのがおすすめです。あぐらや正座で足が痛くなる場合には、浴室用の椅子などもなかなか快適ですよ。
パソコンチェアには、肘掛けや背もたれの有無といった違いがあります。長時間座るのであれば、肩痛や腰痛予防にもつながります。肘掛けはキーボードから手を放し、画面を見つめながら考えを練るような作業が多い場合には必須とも言えるでしょう。
背もたれは、パソコンチェアに深く座って作業するスタイルにはかかせません。背もたれはリクライニング機能の有無や、角度調整のしやすさなども注目すべきポイントです。体重を背中にかけて後ろに倒す「ロッキング」機能もあれば快適です。
そのほか、高さ調整のしやすさも重視すべきポイントと言えます。
長時間の作業におすすめなのは、メッシュタイプの材質を使用したパソコンチェアです。蒸れることを軽減してくれるので、とても快適にパソコン操作を続けられるはずです。
逆にゆったりとした心地よさを求めるのであれば、ソファータイプのものがおすすめ。ネットカフェなどでよく見るタイプですね。そこまでのふっくら感を求めないのであれば、座面のクッションの弾力性を重視してもいいでしょう。
デザインの好みや予算、大きさなどの都合で、硬い材質のものをチョイスした場合には、併せて座布団やクッションなどを利用すればよいでしょう。
サンワサプライの「OAチェア SNC-A1ABK」は、テレワークで使いやすいシンプルなパソコンチェアです。肘掛けがついていて、弾力性のあるクッションを採用しながら、リーズナブルな価格を実現しているのがうれしいですね。
高さ調整はガス圧式で、昇降レバーを操作して手軽に自然な姿勢を実現できます。背もたれ部分は、背中の動きに合わせて可動するチルト機構がついているので、体を預け、ほっと一息つくことができます。
標準価格は8470円(税込、以下同)。ブラック、ブルー、ライトグレーの3色が用意されています。
アルバムなどの紙製品や事務機器でおなじみの老舗ナカバヤシの「ネットタイプチェア RZS-102BK」は、しっかりとした作りで、安心して作業できるパソコンチェアです。
背もたれ部分は蒸れにくいメッシュタイプ、座面のクッションは厚みがあるウレタン素材を使用、長時間のパソコン利用も快適に行えます。脚のキャスターは、床に傷が付きにくいウレタン巻きキャスターを使用。床にも優しい構造です。
メーカー希望小売価格は4万6750円。背もたれの高さが異なる「RZS-101BK」も用意されています。
モダンデザイン家具メーカーとして世界的に有名なハーマンミラー。中でもその代名詞とも言われる「アーロンチェア」は、オフィスチェア・パソコンチェアでは、デザイン、機能、快適さの全てにおいて最高クラスと言ってもいいでしょう。
背もたれ、座面ともに通気性がよく熱をこもらせない構造。横方向に合計8つのゾーンが設けられ、それぞれ異なる張力で座る人の身体にフィット、快適な座り心地と人間工学的サポートを実現しています。
アーロン リマスタード ライトの価格は12万3200円とお値段もハイクラスです。サイズはスモールサイズとミディアムサイズが用意されていますので、体の大きさに合わせて選びましょう。
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