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「1万円程度のデスクトップスピーカー」おすすめ3選 パソコンやスマホの音をもっと楽しもう!【2020年最新版】

» 2020年08月01日 09時00分 公開
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 テレワークをする機会が増えたり、自宅を含めた屋内で過ごす時間が長くなったりしている人も少なくないと思います。

 そんな環境の中、パソコン、スマートフォンやタブレットでネットラジオや動画を再生する機会が増えたという人もいるでしょう。「Web会議の相手の声が内蔵スピーカーだとちょっと聞き取りづらいなぁ」「音楽をもっとよい音で楽しみたい」と感じる機会も増えているかもしれません。

 そんな時、デスクやテーブルの上に置く「デスクトップスピーカー」があると、パソコン、スマホやタブレットの音環境を改善できます。この記事では、税込み実売価格が1万円程度のデスクトップスピーカーを選ぶ上でチェックしたいポイントと、それを踏まえたおすすめ商品を紹介します。

 なお、7000円以下の低価格帯のものは別の記事で取り上げています。合わせて参考にしてください。

スピーカー デスクトップスピーカーで音環境を改善しよう!

どうやってつなぐ? 「接続方法」をチェック

 デスクトップスピーカーに音を伝える方法は、大きく「アナログケーブル接続」「USB接続」「Bluetooth(ブルートゥース)接続」の3種類があります。パソコン、スマホやタブレット(以下まとめて「デバイス」)で使うことを想定して、最近のデスクトップスピーカーは複数の方法で接続できるようになっているものが多くなっています。

 それぞれの接続方法にはメリットとデメリットがあるので、簡単に説明します。

アナログケーブル接続

 デバイスが備えるイヤフォン(ヘッドフォン)出力端子、またはアナログ音声出力端子とスピーカーをケーブルでつないで音声を伝えます。

 最大のメリットは、つなげばすぐに音が出せるシンプルさにあります。特に、パッシブタイプ(後述)のスピーカーなら電源も不要です。

 デメリットとしては、ノイズ(雑音)が乗りやすいことと、イヤフォン端子のないデバイスでは「オーディオ変換アダプター(ケーブル)」がないとつなげられないことが挙げられます。

アナログケーブル接続 アナログケーブル接続は、つなげばすぐ音が出る気軽さがメリットです。ただし、最近増えているイヤフォン端子のないデバイスでは変換アダプターが必要です(写真はイメージです)

USB接続

 デバイスとUSBケーブルでつなげます。USB伝送されたデジタル音声データをスピーカー内の「D/A(デジタル/アナログ)コンバーター」でアナログ信号に変換して音を再生します。

 最大のメリットは、ノイズが乗りづらいことにあります。ノイズの発生源が多いパソコンでは、その恩恵にあずかれる機会も多いはずです。OS標準のデバイスドライバーで動くものがほとんどなので、パソコンならつなげばすぐ音が出ます。多くのAndroidスマホ・タブレットでも、「USB変換アダプター(ケーブル)」を用意すれば使えます。

 デメリットは、USBオーディオに対応していないデバイスでは使えないこと。手持ちのテレビなどにつなぐといった使い方はできません。

USBケーブルがあるスピーカー≠USB接続のスピーカー

 アクティブタイプ(後述)のデスクトップスピーカーには、パソコンと接続することを前提にUSB端子から電源を取るものがあります。USB端子から電源“だけ”を確保する(=USBオーディオに非対応の)スピーカーでは、別途アナログケーブルやBluetoothで音声を伝送しなくてはなりません。

 「USB(対応)スピーカー」を買う場合は、音声の伝送もUSBで行うものかどうか必ず確認してください。


(※)Androidスマホ・タブレットが「USBホスト機能」を備え、「USBオーディオクラス」に対応するデバイスドライバーをプリインストールしていることが条件です

USB接続 USB接続のデスクトップスピーカーもあります。ただし「電源をUSB端子から取るだけ」というものもあるので、購入前に説明をよく読むようにしましょう(写真はイメージです)

Bluetooth接続

 デバイスとスピーカーをBluetooth規格の無線通信でつなげます。データは暗号化した上でデジタル伝送されます。スピーカーが受信したデジタルデータは、USB接続のスピーカーと同様にD/Aコンバーターでアナログ信号に変換し、音を出します。

 何よりのメリットは、ケーブルでわざわざ接続する必要がないこと。初回接続時に「ペアリング(ひも付け)」の作業が必要ですが、1度済ませてしまえばすぐに(再)接続できます。

 デメリットとしてはは、先述した2つの接続方法と比べると音の遅延(伝送遅れ)が発生しやすく、音質も低いことが挙げられます。音のリアルタイム性が求められる音楽ゲームと組み合わせて使うと、うまくプレイできないこともあります。また、無線を用いる特性上、スピーカー側にも電源が必須であることも注意が必要です。

 ただし、最近では音の遅延を抑えたり、高音質を維持する技術もあります。デバイス側とスピーカー側の双方がその技術に対応していれば、有線でつないだ時とほぼ変わらない感覚で利用できます。

Bluetooth接続 Bluetooth接続はケーブルレスの気軽さがメリットですが、それに伴うデメリットもそれなりにあります
aptX HDとLDAC Bluetoothにおける音声遅延を抑える技術「aptX」とその高音質版「aptX HD」、ハイレゾ並みの音質を実現する「LDAC」。デバイスとスピーカーの両方が対応していれば、Bluetooth接続のデメリットを大幅に軽減できます

どこに置いて使う? 「形状」をチェック

 デスクトップスピーカーには大きくセパレート型」と「バー型があります。

 セパレート型は、左右のスピーカーユニットが独立したタイプのスピーカーです。左右の音を“分離”しやすいことが最大の長所です。

 アクティブタイプ(後述)のセパレートスピーカーでは、左右どちらかのユニットに電源入力端子、音声入力端子や各種スイッチ類を集中配置しています(右利きの人が多いせいか、右スピーカーに集中させる傾向にあります)。

 ただし、ノートパソコンやパソコンのディスプレイの横に置くことになるため、横幅の限られる机には設置しづらいという欠点もあります。

左右スピーカー セパレートタイプのスピーカーは左右の音を分離しやすいことがメリットですが、ディスプレイの横に置くとさらに横幅を取ることがデメリットです

 バー型は、その名の通り左右のスピーカーユニットが棒状に連結されているスピーカーで、「サウンドバー」と呼ばれることもあります。

 ポンと置いて設置できることが最大のメリットで、特にディスプレイやテレビなどの下に置きやすいことは、スペースが限られている机上ではとても重宝します。

 デメリットとしては、セパレート型よりも左右の音の分離を図りづらいことや、音を大きくしづらいことが挙げられます。これらは、形状による制約です。

バー型 バータイプのスピーカー(サウンドバー)は、ディスプレイやテレビの下に置きやすいことが何よりの長所ですが、その形状ゆえに主に音量面で欠点が生じやすいです

電源はいる? いらない? 「駆動方式」をチェック

 スピーカーには、外部のアンプ(音声増幅器)とつなぐ「パッシブ型」と、自らがアンプを持つ「アクティブ型があります。今回紹介する価格帯のデスクトップスピーカーは、基本的にはアクティブタイプです。

 アクティブタイプのスピーカーは、自らがアンプを備えるため電源が必要です。USB接続やBluetooth接続のデスクトップスピーカーは、D/Aコンバーターに付帯する形でアンプも搭載する必要があるため、全てがアクティブ型となります。

 電源はUSB端子から取るもの、ACアダプターをつないで取るもの、コンセントから直接取るものなどさまざまです。価格を抑えたアクティブスピーカーがほしい場合は、USB端子から電源を取るタイプを選ぶとよいでしょう。Bluetooth接続のスピーカーには、持ち歩けるようにバッテリーを内蔵するものもあります。

音量は自分で調節できる? できない? 「ボリューム」をチェック

 低価格のデスクトップスピーカーでは、自らにボリュームを備えないものが少なからずあります。このようなスピーカーでは、接続元のデバイスを使ってボリュームを調整する必要があります。

 しかし、接続元のデバイスが全てボリュームをコントロールできるとは限りません。例えば、macOSで稼働するMacでは、外部ディスプレイを経由して接続されるスピーカーの音量調整ができません。「スピーカーをつないでる外部ディスプレイで音量を調整すればいい」と思うかもしれませんが、その外部ディスプレイにスピーカーの音量調整機能がない場合もあります

 ボリュームコントロールができないデバイスを接続する可能性がある場合は、ボリュームをコントロールできるノブ(つまみ)またはスイッチを備えるスピーカーを購入するようにしましょう。

ボリューム スピーカーを外付けするタイプのディスプレイの中には、取り付けたスピーカーへの出力ボリュームを調整できないものもあります。そのようなディスプレイと組み合わせて使う場合は、ボリュームを自分で調整できるデスクトップスピーカーがおすすめです

おすすめのデスクトップスピーカーはこれ!

 以上のポイントを踏まえた上で、おすすめのデスクトップスピーカーを3つ紹介します。

Companion 2 Series III multimedia speaker system(ボーズ)

 音響の世界ではかなり有名なボーズ(Bose)製のアナログケーブル接続のデスクトップスピーカーで、税込みの実売価格は1万〜1万3000円程度となります。

 音声入力は2系統備えており、普段つないでいるデバイスとは別のデバイスも一緒につなぐことも可能です。右スピーカーの下部には3.5mmのイヤフォン端子を備えており、イヤフォンやヘッドフォンをつなぐ場合も「つなぎかえ」する必要がありません。

Companion 2 Series III multimedia speaker system

Edifier R1280T(エディフィア)

 中国のオーディオメーカー「Edifier(エディフィア)」製のアナログケーブル接続のスタジオモニターで、税込みの実売価格は1万〜1万3000円程度となります。

 木製のエンクロージャーに入った、デスクトップスピーカーとしては本格的な製品です。机の上で少し場所は取りますが、本体内にACアダプターを内蔵しているので、コンセント回りはスッキリとさせられます。ボリュームだけではなく、低音や高音のコントロールも手動で可能です。

 音声入力は2系統備えており、普段つないでいるデバイスとは別のデバイスも一緒につなぐことも可能です。置き場所はかなり取りますが、横幅のある机に置くスピーカーとしてはイチオシです。

 ちなみに、本製品にはBluetooth接続対応の「Edifier R1280DB」もあります。R1280Tと比較すると、実売価格はおおむね3000〜4000円ほど高くなります。

Edifier R1280T Edifier R1280T

NX-50(ヤマハ)

 楽器で知られるヤマハ製のアナログケーブル接続のデスクトップスピーカーで、ボディーカラーは5つから選べます。税込みの実売価格は1万〜1万5000円程度です。

 コンパクトながら、筐体の形状を工夫することで特に低音がよく出るようになっています。低音好きにはたまらない1品です。

 音声入力は2系統備えており、普段つないでいるデバイスとは別のデバイスも一緒につなぐことも可能です。右スピーカーには3.5mmのイヤフォン端子を備えており、イヤフォンやヘッドフォンをつなぐ場合も「つなぎかえ」する必要がありません。

 なお、本製品は在庫限りの販売となっており、後継商品として「NX-B55」というデスクトップスピーカーが登場しています。これはアナログ音声入力が1系統に減った代わりに、Bluetooth接続に対応しました。税込みの実売価格は2万〜2万5000円程度です。

NX-50 NX-50(オレンジ)

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