11月12日、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)の最新ゲーム機「PlayStation 5」(プレイステーション5、以下PS5)が発売されました。
従来機の「プレイステーション4(PS4)とは異なり、データを保存するSSDが本体に統合されているため、ストレージを増強するには、本体内の「M.2」スロットにM.2 SSDを搭載するか、本体のUSB端子にUSB接続のストレージ(ハードディスクやSSD)をつなぐ必要があります。ただし11月20日現在、M.2 SSDによるストレージの拡張はサポートされていません(今後のソフトウェア更新でサポートされる予定です)。
この記事では、PS5で外付けSSDを使う上で知っておきたいポイントと、それを踏まえたおすすめの外付けSSDを紹介します。
PS5で使う外付けストレージは、以下の条件を満たす必要があります。
USBの通信規格に関する条件は、現行のUSB接続のストレージであれば満たしているものがほとんどです。ただし、接続に用いるケーブルによってはUSB 3.0未満で接続されてしまうことがあるので、気を付けてください。
また、容量の条件については、廉価な外付けSSDでは満たせない場合があります。購入する前に、しっかりと容量を確認しましょう。
PS5の外付けストレージでは、以下のことができます。
このように、11月20日現在はPS4用ゲームに関するデータのみ扱える状況となっています。
「PS5のゲームデータをダウンロードしたりインストールしたりできないの?」という疑問を持った人もいると思いますが、結論からいうとPS5用ゲームデータを外付けストレージにインストールすることはできません。データを読み書きする速度が内蔵SSDと違いすぎるからです。
現時点では、「内蔵SSDの容量を確保するために、外付けSSDにPS4のゲームをインストールする」という使い方が現実的でしょう。
先述の通り、PS5は今後M.2 SSDの内蔵(増設)に対応する予定です。M.2 SSDではPS5のゲームをインストールできるようになる見通しですが、その条件(必要な容量や伝送速度など)はまだ公表されていません。
また、SIEはPS5のゲームデータを外付けストレージに待避(一時保存)する機能の実装を検討しています。ただし、あくまでも「検討」段階で、実現した場合も直接のゲームプレイには対応しないので注意しましょう。
PS4や「プレイステーション4 Pro(PS4 Pro)」で使っていたUSB接続外付けストレージは、PS5につないでそのまま使えます。PS4/PS4 Proの内蔵ストレージにインストールしたゲームを外付けSSDに“移動”して、それをPS5につないでゲームを楽しむことも可能です。
ただし、PS4/PS4 Proで使っていた外付けストレージをPS5につないでゲームをプレイする場合は、以下の点に注意してください。
上記から分かる通り、デジタル・エディションではBlu-ray DiscからインストールしたPS4タイトルは遊べません。Blu-ray Discを用いるPS4ゲームタイトルを持っている場合は、購入する本体のエディションに気を付けてください。
PS4/PS4 ProやPS5で使える外付けSSDは非常に多岐に渡ります。そこで、その中でも特におすすめするものを紹介します。
バッファローが販売するAmazon限定販売のUSB 3.0対応の外付けSSDです。PS5で利用できるのは480GB、1TB、1.9TBの3種類で、11月20日現在の税込み販売価格は6680円(480GB)〜2万2980円(1.9TB)となります。
コネクターをあえてボディーの“内側”に持って行くことで、不意な事故によるコネクターやケーブルの破損を防いでいます。HDDと同様に手厚いサポートも用意されています。
なお、Amazon以外のWeb通販サイトや量販店では、同等製品が「SSD-PGCU3-Aシリーズ」として販売されています。付属品にUSB 3.0 Type-C to Micro-Bケーブルが含まれること以外は同じ仕様となっています。
世界的なHDD/SSDメーカーである「ウエスタンデジタル(Western Digital)」の「サンディスク(SanDisk)」ブランドから発売されているUSB 3.1対応の外付けSSDです。容量は250GB、500GB、1TB、2TBの4種類で、税込み実売価格は8000円(250GB)〜2万7000円(2TB)程度です。
一般的な外付けSSDよりもコンパクトで持ち運びやすいことが特徴です。USB 3.1に対応するパソコンなどにつなげば、速度を最大限引き出せます。
なお、Amazonでは250GBを除く3容量でパッケージのデザインを簡略化した「エコパッケージ」も用意しています。販売価格が数千円安いので、少しでも安く手に入れたい場合はチェックしてみてください。
アイ・オー・データ機器が販売するUSB 3.0対応の外付けSSDです。現行のラインアップでは250GB、500GB、1TBの3種類の容量があり、税込み実売価格は6000円(250GB)〜1万200円(1TB)程度です。
胸ポケットに入る程度のコンパクトボディーながら、耐衝撃、耐振動性能を備えています。PS4/PS4 Pro用の接続ガイドも付属しています。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.