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KDDIの新料金「povo」って何? 【5つのポイント】でチェック

» 2021年02月03日 21時29分 公開
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 KDDIが発表したスマートフォン向けの新料金「povo(ポヴォ)」とは、どのようなものなのでしょうか。5つのポイントでその特徴をチェックしていきます。

「povo」を発表するKDDIの高橋 「povo」を発表するKDDIの高橋誠社長

povoって?:月20GBプランを提供する新ブランド

 「povo(ポヴォ)」は、KDDIが1月13日に発表したスマホ向けの新料金です。2020年暮れから相次いで発表されたNTTドコモの「ahamo(アハモ)」や、ソフトバンクの「SoftBank on LINE(ソフトバンク オンライン)」の対抗プランです。

“povo”の語源 “povo”の語源

 ahamoやSoftBank on LINEと同じく、povoも実店舗でのサポートや、一部サービスが制限されるぶん、リーズナブルに利用できるようになっています。

 後述する「トッピング」で必要なサービスを自分で追加できるのも特徴。物理的なSIMカードを使わない「eSIM」を使ったプランも検討されています。

 なお、ブランド名の“povo”とは「新たな視点」を意味する「point of view」と、ラテン語で「卵から/最初から」を意味する「ab ovo」を組み合わせた造語とのことです。

povoって?:標準で通信定額が付かないぶん低料金

 povoの月額料金は月20GBの高速通信が付いて月額2480円(税別、以下同)です。先に発表されたahamoとSoftBank on LINEは月額2980円のため、povoは500円安くなっています。

povoは月額2480円(税別、以下同) povoは月額2480円(税別、以下同)

 ahamoやSoftBank on LINEは標準で5分間までの定額通話が付いていますが、povoは標準で定額通話がなくその分安くなっています。音声通話は20円/30秒の従量課金ですが、5分以内ならかけ放題の定額通話オプションが用意されています(後述)。

 なお、データ通信量が尽きた状態でも最大1Mbpsの通信速度でデータ通信を利用できること。また、1GBあたり500円で通信量の追加チャージもできることなどは、競合サービスと共通です。

povoって?:5Gは夏から対応に

 povoはKDDIの4Gおよび5G回線を利用可能。ネットワーク品質はMNOであるKDDIが直接サービスを提供するため、auと同等です。

KDDIの高品質ネットワークが特徴 KDDIの高品質ネットワークが特徴

 また、一部の端末が仕様としてサポートするeSIM対応プランも提供されます。ただし、5Gネットワークに関しては、2021年夏から対応すると説明されました。

povoって?:トッピングの仕組みがある

 povoのユニークな部分としては、「トッピング」という仕組みがあることです。必要なオプションをスイッチのオン/オフのように追加したり、外したりできます。

「トッピング」でオプションをオン/オフできるのが特徴 「トッピング」でオプションをオン/オフできるのが特徴

 第一弾のトッピングは、200円で24時間はデータ通信し放題となる「データ使い放題 24時間」、月額500円で5分までの国内通話が無料となる「5分以内かけ放題」、月額1500円で国内通話が無料となる「通話かけ放題」が提供されます。

 トッピングの種類は順次増えていくとのこと。例として、将来的には「2時間 ムービー見放題」「24時間 SNS使い放題」といったオプションを検討しているそうです。

povoって?:その他の注意点は

 povoがスタートするのは2021年3月から。新規申し込みは専用のWebサイトから行います。また事前に申し込んで5月末までに契約すると、3000円相当の「au PAY」を付与するキャンペーンが始まりました。

サービスは3月スタート サービスは3月スタート

 povoは競合のオンライン専用プランと同じく、キャリアメールが利用できません。Webサービスのアカウント登録にキャリアメールのアドレスを活用している場合には、乗り換え前に登録変更作業が必要になるでしょう。

 家族割の仕組みが用意されていないため、家族で契約しているauから移行する場合は要注意です。ドコモのahamoも家族割はありませんが、家族内にドコモユーザーがいる場合、そのユーザーの家族割対象に含まれます(ドコモからahamoへの通話が無料になる)。こうした仕様はpovoも検討していると報じられています。家族割を活用しているなら、サービスの詳細が明らかになってから申し込むのが良いでしょう。

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