格安SIMブランドの「nuroモバイル」が4月に料金体系を刷新。音声通話付きSIMが月額792円(税込、以下同)から利用できる新プラン「バリュープラス」を開始しました。
nuroモバイルのバリュープラスについて、5つのポイントでチェックします。
nuroモバイルはソニーネットワークコミュニケーションズがMVNOとして展開する格安SIMのブランドです。4月から新たにスタートしたプランが「バリュープラス」です。
プランは1カ月に使用できるデータ通信量で分かれており、月3GBまで使える「VSプラン」、5GBまでの「VMプラン」、8GBの「VLプラン」の3つがあります。
特徴的なのは、5GB以上のプランにある「Gigaプラス」と呼ばれるサービス。3カ月ごとに、VMプランなら3GB、VLプランなら6GBのデータ通信量が追加されるというお得な仕組みです。Gigaプラスで追加された通信量は翌々月まで利用できるので、単純な計算上では、VMプランは月6GB、VLプランは月10GBが使える――とも考えられます。
各プランとも、NTTドコモ回線、au回線、ソフトバンク回線のトリプルキャリアに対応。回線が異なっても料金体系は共通です。
バリュープラスの料金体系は、音声通話対応SIM(およびSMS付きのデータ通信対応SIM)の場合、3GBのVSプランで月額792円、5GBのVMプランが990円、8GBのVLプランが1485円です。
データ通信専用SIMは少し安く、VSプランが627円、VMプランが825円、VLプランが1320円。どのプランでも、データ容量が足りなくなった場合は550円/1GBで追加チャージできます。
音声通話対応で月3GBが使えるのに基本料金が月額800円未満に収まるのは、昨今の格安SIMの料金相場においても非常にリーズナブル。ちなみに、利用開始月の月額基本料は無料。解約金やMNP転出料なども設定されていません。
nuroモバイルの音声通話料は、基本的に22円/30秒の従量制です。ただし、無料で使える「nuroモバイルでんわ」を利用すると、プレフィックス番号自動付与の仕組みによって、11円/30円で音声通話が利用できます。
また、同アプリ向けの有料オプションとして、月額880円で10分以内の音声通話が無料になる「10分かけ放題オプション」も用意されています。10分を超過した場合は、nuroモバイルでんわの通話料である11円/30秒がかかります。
バリュープラスの各プランとも、月間の通信量が余ったら使いきれなかった分を翌月まで繰り越せます。同じく3カ月ごとにプレゼントされるGigaプラスの通信量も、翌々月まで繰り越しが可能です。
加えて、nuroモバイルユーザー同士で使いきれないデータ通信量を送りあえる「パケットギフト」オプションが使えることもポイント。
nuroモバイルであれば、ドコモ/au/ソフトバンク回線を問わず通信量を送りあえます。家族同士で契約した回線がもし異なった場合でも、無駄なく分け合えます。
nuroモバイルではSIMの申込みと同時に購入できるセット端末も販売しています。その品ぞろえは、2〜4万円台で購入できるエントリーモデルからミッドレンジクラスのスマートフォンが多い印象です。
例えば、シャープの「AQUOS sense4」やXiaomi(シャオミ)の「Redmi 9T」、モトローラの「moto e7 power」「moto g10」、OPPOの「A73」などです。またデータSIM向けのモバイルWi-Fiルーターも注目です。
ソニーのグループ企業が運営するMVNOだけあって「Xperia」シリーズも気になりますが、記事執筆時点では取り扱いがありませんでした。
またnuroモバイルでは、端末購入時に不要になった端末を買い取る「端末買取サービス」も展開しています。不要な端末がある場合には、ぜひ利用しましょう。
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