携帯電話の大手3社が料金を見直し、無制限プランやオンライン専用プランを開始しています。そして第4のキャリアである楽天モバイルも、4月から料金プランを改定します。
プラン名は「Rakuten UN-LIMIT VI」と改められ、あまり通信しない人はなんと月額0円で回線を維持できるように。同プランの概要について、5つのポイントでチェックしていきましょう。
楽天モバイルが4月に開始する新料金「Rakuten UN-LIMIT VI」は、使った通信量によって月額料金が変動する段階性の定額プランです。
変動といっても、月20GBを超過した場合の2980円(税抜、以下同)が上限で、そこからいくら通信しても基本料金は2980円で変わりません。“楽天自前の回線エリア”で利用する限り、データ利用は使い放題です(パートナー回線の利用については後述)。
さらに契約者向けの「Rakuten Link」アプリを使えば、携帯電話や固定電話への国内通話は無料。一部で無料にならない電話番号があるほか、同アプリを利用しない通話は20円/30秒がかかります。
一方、楽天モバイルは国内の多くのエリアをいまだ“パートナー回線”でカバーしているのが現状です。
楽天は自社回線のカバーエリアを広げていますが、それ以外はKDDIの電波を借りてサービスを提供しています。このパートナー回線エリアでは月5GBの通信量を超過すると、最大通信速度が1Mbpsに制限されます。
また海外のパートナー回線エリアでは、月2GBの通信量を超過すると、最大通信速度が128kbpsに制限されるようになっており、国内での仕様と異なります。
Rakuten UN-LIMIT VIの月額料金は、1カ月の通信量が0〜1GBだと0円、1GB超〜3GBで980円、3GB超〜20GBで1980円、20GB超で2980円と段階的に変わります。
特に月0〜1GBの利用なら基本料が0円ですから、電話番号回線の維持にコストがかからないのは非常に魅力的です。
なお、同一名義で2回線以上を契約する場合は、月0〜3GBの利用でも980円がかかります。複数回線を契約して、大量の通信量を無料で使われることを避けるための仕様と思われます。
従来から提供されている「Rakuten UN-LIMIT V」と同じく、新プランも1年間の無料キャンペーンの対象です。
当初の1年間無料キャンペーンは300万回線限定で行われていましたが、それを突破した後も、2021年4月7日までの申し込みなら対象となりました。
そのため、これから新たに回線契約した場合、開通から1年間は20GB以上利用するような月でも1年間は基本料金がかかりません。
すでに従来プランのRakuten UN-LIMIT Vを契約している場合、4月1日に料金プランが「Rakuten UN-LIMIT VI」に自動でアップグレードされるため、プラン変更の手続きなどは必要ないとされています。
また、上記の1年間無料キャンペーンについても、プランのアップグレードをまたいでもそのまま適用されます。
楽天エリアが限られているという注意点こそありますが、月5GBのパートナー回線利用でも、1年間無料で利用でき、1GBまでの通信なら維持費0円というリーズナブルな仕様は魅力です。徹底して固定費の削減を狙う場合には、検討したいプランと言えるでしょう。
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