「ミステリー映画」と言えば、謎が謎を呼ぶ展開や、どんでん返しが魅力ですよね。今回は洋画のミステリー映画の中でも、見終わった後に思わずうなってしまうような、完成度の高い作品をピックアップしました。
伏線が見事に回収されていく、その高い構成力に圧倒されるはず。普通に見るだけでも十分面白いですが、探偵や刑事になったつもりで、推理に参加してみるのもおすすめの楽しみ方です。皆さんも謎解きにぜひ挑戦してみてくださいね。
『search/サーチ』は、最初から最後まで物語の進行の全てが、パソコンの画面上で行われるという、革新的なミステリー映画。現代ならではのSNSを用いた演出とストーリーテリングが特徴的で、2018年の公開当時、話題になった1本です。
突如、行方不明になった16歳の女子高生・マーゴット。行方不明事件の捜査が始まって37時間が経過しても、マーゴットの安否は分からないまま。シングルファーザーの父デビットは手掛かりを見つけようと、娘マーゴットのパソコンを開きます。
TwitterやInstagramなど、娘のSNSにアクセスし、情報を得ようとしますが、そこには父デビッドが今まで知らなかった娘の姿があり……。
インターネットと現実で、別人として振る舞う現代人にとって、本作はかなり刺さる内容となっています。
『ダ・ヴィンチ・コード』は、美術館で起きた不可解な殺人事件と、ダ・ヴィンチの名画に隠された暗号を解き明かす、ミステリー映画です。
ベストセラー作家、ダン・ブラウンの小説をもとに製作された作品で、『フォレスト・ガンプ/一期一会』や『キャスト・アウェイ』など数々の傑作映画に出演した、トム・ハンクスが主演を務めています。
ルーヴル美術館の館長が殺害されるという事件が発生。現場には謎の暗号が残されており、主人公のハーバード大宗教象徴学教授ラングドンは容疑者として疑われてしまいます。
ラングドンは館長の娘ソフィーの助けを得ながら、そしてフランス司法警察から追跡されながら、暗号の解読を開始。すると、暗号解読を行う中で、カトリックが隠し続けてきたキリスト教史上最大の秘密が明らかになり……。
『シャッター アイランド』は、孤島の犯罪者用精神病棟で起きる不可解な出来事を描いた、ミステリーサスペンスです。
人気俳優レオナルド・ディカプリオが主演を務め、『タクシードライバー』や『沈黙 サイレンス』などでメガホンをとった、世界的な名監督マーティン・スコセッシが監督を務めた作品。
ボストン沖に存在する、四方が海で囲まれた孤島。「閉ざされた島(シャッターアイランド)」には、精神病を患った犯罪者を収容する病院があり、米連邦保安官の主人公テディ・ダニエルズはある謎を探るために、その孤島に足を踏み入れます。
テディが追うのは、突如、島から疾走したという女性患者。失踪事件の謎を解明するため、相棒チャック・オールとともに、テディは孤島で捜査を開始します。捜査を進める中、2人は精神病院で行われている恐ろしい事実にたどり着き……。
全ての謎が明らかになったとき、まさにどんでん返しの衝撃を体験することになります。
『セブン』は、名優ブラッド・ピット、モーガン・フリーマンが共演した、サイコサスペンス。製作されたのは1995年、監督は『ファイト・クラブ』や『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』『ゴーンガール』などでメガホンをとったデビッド・フィンチャー。
キリスト教の七つの大罪(大食、強欲、怠惰、憤怒、高慢、肉欲、嫉妬)に該当する人物を次から次へと殺していく、連続猟奇殺人事件が発生。ベテラン刑事サマセットと新人刑事ミルズは、犯人を特定すべく捜査を始めます。
頭脳明晰な殺人鬼の逮捕に苦戦する2人の刑事。その後、犯人の特定に成功する2人でしたが……。
雨の降るどこか暗さのある静かな世界観で、全編にわたって独特な緊張感が漂う作品となっています。物議をかもしたラストシーンは有名で、未だに解釈が分かれています。映画を見終わった後に、互いの推理や解釈を共有するという楽しみ方もできるでしょう。
『真実の行方』は、大司教殺害事件をめぐって繰り広げられる、法廷ミステリー。ウィリアム・ディールの長編小説をもとに作られた映画。4年という長期間をかけて脚色が行われたこともあり、緻密な構成が光る作品となっています。
あるとき、アメリカのシカゴで、大司教殺害事件が発生。容疑者にあげられたのは、大司教に拾われ育てられた青年アーロン。アーロンは事件直後に、血まみれの状態で発見され容疑者として疑われることになるも、自身は殺害していないと主張します。
そんな青年アーロンを弁護するのは、判決よりも自分の出世を重視する、リチャード・ギア演じる弁護士マーティン。事件現場に何者かがいたというアーロンの言葉をもとに、マーティンは第三者の存在を立証すべく、調査を開始。
ある暗号をもとに、マーティンは第三者の存在に近づくのですが、事態は意外な展開に発展していきます。
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