冬キャンプで暖を取るのに役立つ「薪ストーブ」。体が温まるのはもちろん、ゆらゆら揺れる炎をぼんやり見ていると、心もほっと落ち着くでしょう。非日常体験を味わいたいときにピッタリのアウトドアグッズと言えます。
ひと口に薪ストーブと言っても、天板で料理ができる製品や、ソロキャンプにちょうど良いコンパクトサイズのモデルもあり、その種類は多岐に渡ります。今回は、そんな薪ストーブの選び方とおすすめの製品を紹介します。
薪ストーブは、材質において主に「ステンレス製」と「鉄製」の2種類に分けられます。初心者には、比較的扱いやすいステンレス製がおすすめ。ステンレス製は、さびにくく、軽量で、汚れも落ちやすいので、使い勝手が良く、あまり手間が掛かりません。
ただし、鉄製に比べて価格は高めで、熱が伝わりにくいところがあるので、温まるまでに多少時間が掛かります。
一方、鉄製は熱伝導率が高いと言われ、比較的すぐに暖を取ることができます。みんなで薪ストーブを囲んで温まるときにピッタリ。耐久性が高いため、しっかりメンテナンスをすれば、長い間使い続けることが可能です。
ステンレス製に比べて価格も安めなので、コストパフォーマンスも良いと言えます。ただし、さびやすいため、使用後のお手入れには少し手間が掛かります。水気をしっかり取る、油を塗るなどのメンテナンスを行う必要があります。
薪ストーブは、多くの場合、暖を取るだけでなく、調理に使うことも可能です。ただし、対応している調理方法は製品によって異なるため、事前にチェックしておきましょう。
熱い天板の上に鍋をのせて、ぐつぐつ調理できるものが一般的。中には、天板を外し、専用の網を置いて直火調理できるモデルもあります。これなら、お肉や野菜を焼いてバーベキューが楽しめますし、焼き鳥を作ることも可能です。
他にも、オーブンが付いているものや、ピザ窯付きの珍しいモデルもあります。キャンプの中で、ピザ作りといういつもとは違う面白い体験ができます。
あわせて、天板のサイズも確認しておきましょう。特に複数人で使う場合、いくつかの料理をのせる必要があるので、ある程度大きめの天板が必要になります。
サイドに広げられるステンレス網が付いていると、料理を置くテーブルとして使えるので、そちらもチェックしてみてくださいね。
移動できる薪ストーブを選ぶ際は、持ち運びやすさにも注目しましょう。パーツを分解してコンパクトにできるモデルもありますが、基本的には折りたたみ式がおすすめです。分解式の場合、分解と組み立てという手間が発生し、準備や後片付けが大変になるかもしれません。
一方、折りたたみ式なら、脚や煙突をたたむだけで済むので、作業が少なく、そこまでストレスに感じることはないでしょう。さらに専用の収納バッグが付いていれば、収納や持ち運びも楽になります。
あわせて、窓の有無も確認しておきましょう。炉の前面か側面に耐熱ガラスの窓が付いていれば、炉内の様子を眺めることができます。炎を見ながら独特のムードが味わえますし、薪の残量確認をできるため、薪を足すタイミングが把握しやすくなります。
ホンマ製作所の「ステンレス 時計1型薪ストーブセット」は、煙突付きの薪ストーブ。ステンレス製でさびに強く、初心者でも比較的扱いやすいモデルとなっています。重量は約6.6キロで、他の製品と比べて軽量なのも特徴の一つ。
天板に鍋を置いて調理したり、26/28/30センチの羽釜を置き、ご飯を炊くこともできます。やかんをセットし、お湯を沸騰させることも可能です。販売価格は1万1900円(税込、以下同)です。
キャプテンスタッグの「KAMADO(かまど) 煙突 角型ストーブ」は、鉄製の薪ストーブ。ストーブとして使えるのはもちろん、かまど、ダッチオーブン、バーベキューなど、さまざまな使い方に対応しています。
天板に2つのゴトクがあり、同時に調理できます。状況に合わせて、煙突は3段階、脚は2段階の高さ調節が可能です。
コンパクトサイズに折りたたむことができ、付属の収納バックに入れれば、楽に持ち運べます。販売価格は1万7000円前後です。
ホンマ製作所の「ステンレス ストーブコンロセット」は、3面にガラス窓が付いている薪ストーブ。炉内の様子を眺めて雰囲気を楽しみながら、薪の残量確認ができます。
煙突を含めると183センチの高さなので、薪を燃やしている最中でも、煙が顔に当たりにくくなっています。天板に鍋を置いて調理したり、やかんを置いてお湯を沸かすこともできます。
ストーブ本体の高さを29〜45センチの間で調節可能。販売価格は2万7300円です。
キャプテンスタッグの「KAMADO(かまど)煙突ガラス窓付角型ストーブ」は、鉄製の薪ストーブ。ストーブ、かまど、ダッチオーブン、バーベキューの4つの用途で使えるモデルです。バーベキュー用の網が付属します。
2つの扉から薪や炭の継ぎ足しができる仕様。大型のガラス窓が付いており、炉内を確認することが可能。天板には、2つのゴトクがあり、同時に温めたり調理したりできます。
煙突は3段階、脚は2段階の高さ調節に対応しています。使用後は折りたたんで、付属の収納バッグに入れ、コンパクトに運ぶことができます。販売価格は2万円前後です。
ランドフィールドの「どこでも薪ストーブ」は、煙突を取り付けると260センチの高さになる薪ストーブ。煙突が高いので、煙が人に当たりにくいのはうれしいポイント。天板のふたを外せば、直火調理が可能です。
本体両サイドの網を使って、お皿や調理器具が置けます。耐熱ガラスを採用しており、炉内の様子を確認できます。炉内に取り込む空気量を調節するダンバーが付いています。
使用後は付属の収納バッグに小さく納めることができ、持ち運びやすくなっています。販売価格は2万3900円です。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.