スマートフォンが携帯電話の主流となって久しいですが、通話にはどうしても従来からあるケータイ(ガラケー)を使いたいというユーザーはまだまだ多いのではないでしょうか。
従来のケータイは、その多くが「3G」と呼ばれる通信規格に対応した携帯電話でした。しかし、現在は後継の4Gや5Gが主流となり、NTTドコモ、au、ソフトバンクの大手キャリア3社が提供してきた3G携帯電話のサービスは終了(停波)が近づいています。
とはいえ従来型のケータイがなくなるわけではありません。4Gに対応し3G停波後も引き続き使える機種が販売されています。
3Gの携帯電話サービスが終了するのは、NTTドコモが2026年3月31日、auが2022年3月31日、ソフトバンクが2024年1月下旬の予定です。それ以降は、4Gなど新しい通信規格に対応したケータイが必要になります。
NTTドコモは現在、3機種のケータイをラインアップしています。折りたたみ式の「arrows ケータイ F-03L」と「AQUOS ケータイ SH-02L」、そして薄型の「カードケータイ KY-01L」です。
auは7機種もそろえており、2021年12月に発売となった「G'zOne TYPE-XX」など個性的なモデルも用意しています。通常の折りたたみ式では「GRATINA KYF42」「GRATINA KYF39」、シニアでも使いやすい「かんたんケータイ ライト KYF43」「かんたんケータイ KYF41」、キッズ向けの「mamorino5」、そして根強い人気を誇る「INFOBAR xv」も3G停波後も使用できるモデルとして残っています。
ソフトバンクは通常の折りたたみ式ケータイ「DIGNO ケータイ3」「AQUOS ケータイ3」に加えて、シニア向けの「かんたん携帯10」の3機種を用意しています。
ドコモの富士通製「arrows ケータイ F-03L」は、ワンプッシュオープンが可能な折りたたみモデル。片手でも開きやすいのが特徴です。
テンキーも見やすく押しやすいボタンで、快適な使い心地を実現。急いでいる時や片手しか使えない時も、スマートに確実に使えます。
ワンセグや赤外線通信、「おサイフケータイ」などの便利機能も充実しています。お風呂やキッチンなど、ぬれた手でもあんしんして使える防水・防塵対応で、雨天や屋外での作業といったビジネスシーンでも使えます。
ドコモ「カードケータイ KY-01L」は、厚さ約5.3mmのカードサイズボディーに機能を凝縮。ポケットやカードケース、手帳などに入れて持ち運べます。重さも約47gと軽量です。
ディスプレイは電子ペーパーで消費電力の少なさも特徴です。カメラを搭載していない点には注意しましょう。シンプルな構成ながら、Webブラウジングの機能は備えています。
au「G'zOne TYPE-XX」は、タフネスケータイの代名詞「G'zOne」シリーズをデザインしたカシオ計算機のデザイナーが再集結して開発したという最新モデルです。
タフさの面では、1.8m落下・防水・防塵など19項目の試験をクリア。丸形サブディスプレイや伝統の背面デザインなど、ファンにはたまらない構造をしっかり受け継いでいます。
2021年12月に発売された最新モデルですので、より新しいフィーチャーフォンにしておきたいという方にもとてもおすすめです。
2003年の登場以来、根強い人気を誇るauのデザインケータイ「INFOBAR」。その最新モデルが「INFOBAR xv」です。
歴代INFOBARと同じく、プロダクトデザイナー深澤直人氏がデザインを手がけています。初代INFOBARやINFOBAR 2と同一の高さ、さほど変わらない幅と厚さのボディに、約3.1インチWVGA液晶ディスプレイや約800万画素カメラを搭載しています。
カラーはINFOBARの代名詞ともいえる「ニシキゴイ」のほか「ナスコン」「チェリーベリー」を用意。充電中は付属の卓上ホルダで、インテリアに溶け込む置き時計にすることもできます。
+メッセージなどのキャリア提供サービスに対応していますが、LINEアプリのプッシュ通知機能が使えない点には注意です。
ソフトバンクのシニア向け「かんたん携帯10」は、声が聞き取りやすく通話しやすいのが特徴です。
通話中に相手の声がゆっくり聞こえる「スロートーク」や、周囲が騒がしくても受話口から自分の声が聞こえやすく自然に会話できる「スムーズトーク」などの機能を備えています。
光ってお知らせするボタンなど、わかりやすい操作性も魅力。スマホは難しいというユーザーにぴったりのケータイといえるでしょう。カラーはゴールド、ピンク、ネイビーの3色があります。
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