地震発生時に家具や家電の転倒を防止してくれる「耐震グッズ」。日本は地震が多いため、もしもの時の備えとして普段からこういった地震対策を行っておくと安心ですよね。
しかし、いざ地震対策をしようと思うと、面倒で中々手が出せなかったり、どの製品を選べばよいのかわからないということも。今回は、耐震グッズの選び方と、比較的簡単に設置できるおすすめ製品を紹介します。
耐震グッズには「耐震マット」「耐震テープ」「突っ張り棒」「耐震ベルト」など、さまざまな種類があるため、家具と家電に応じて適切なものを選びましょう。
突っ張り棒は家具と天井の間に挟んで使うものなので、食器棚やタンスなど、家具と天井の距離が近い大型の家具に適しています。同じく大型の家具にぴったりなのが「耐震マット」で、こちらは家具の足元に敷くタイプです。「突っ張り棒」と「耐震マット」を組み合わせるなど、複数の耐震グッズを使うとより安心ですね。
また、インテリアとの相性も重要。特に突っ張り棒は目立つため、お部屋との相性も考えて選ぶとよいかもしれません。
耐震グッズを選ぶ際は、その製品がどの程度の揺れまでなら耐えられるかを確認しましょう。製品によっては震度6、震度7まで対応できるなど、「耐震度」が表記されているものもあります。
突っ張り棒は家具や天井に触れる接地面積が広い方が耐震強度が強い傾向にあります。耐震シートの場合は、耐荷重の数字がなるべく大きいものを選びましょう。
次に、耐震グッズの設置方法や、必要な道具を確認しましょう。取り付け方法が簡単で、特殊な工具が必要ないものがおすすめです。
また、耐震グッズの設置には意外と手間がかかるもの。特に大きな家具を固定する場合、耐震シートなどの取り換え作業も一苦労するでしょう。再設置する手間を軽減するためには「耐用年数」ができるだけ長いものを使用するのがおすすめです。
アイリスオーヤマの伸縮棒シリーズは設置面積が広く、家具をしっかり固定してくれる突っ張り棒です。耐震度は7程度。東日本大震災の際、アイリスオーヤマの宮城県オフィスではこの商品が使われていましたが、しっかり耐えた実績があるそうです。
特殊な工具が必要ないので、取り付けが簡単。発砲ポリエチレンを使用しているため家具も傷つけにくいです。販売価格は1200〜2000円(税込、以下同)前後です。
形は「I型」「H型」の2種類から、サイズも複数サイズから選べるので、幅広い家具や家電に対応できる製品です。
同じくアイリスオーヤマの「転倒防止粘着マット ブルー」シリーズは、エネルギー吸収率の高いゲル素材を使用した耐震マットです。
大きさは25mm、40mm、50mm、100mmから選べます。小さいものから大きいものまで、あらゆる家具や家電を固定してくれます。水で洗えば何度も再利用可能な点もうれしいですね。耐震度は7。販売価格は25mmのもので400〜800円前後です。
サンワサプライの「耐震ストッパー 転倒防止 耐震度7 QL-78」は、貼るだけで簡単に設置できる耐震ストッパーです。ポリウレタンフォームが振動を吸収して、キャビネットなどの転倒を防止します。
壁を傷つけにくい設計になっているため、賃貸の方にもおすすめです。また、特殊な粘着素材を使用しているため、粘着面が汚れないかぎり繰り返し使用可能です。耐震度は7、耐用年数は8年。販売価格は1600〜4000円前後です。
サンワサプライの「耐震ストッパー」シリーズは、家具や家電をベルトで固定して転倒を防止するタイプの耐震グッズです。
付属の皿ネジを使えばあらゆる面に固定できるため、イレギュラーな形の家電の固定にも向いています。必要な時は簡単に脱着もでき、家電のメンテナンス等にも便利です。
耐震度は7。販売価格は4本入りで1600〜2300円前後です。「T型」のほかに「I型」「I型ロングタイプ」「L型」などがあります。
サンワダイレクトの「テレビ転倒防止ベルト 100-PL023」はテレビや液晶モニターの背面にある「VESA穴」にネジで固定することでテレビの転倒を防止する耐震グッズです。
比較的手軽な「クランプ取付」と、しっかり固定する「壁固定」、2通りの取り付け方があるため、状況に応じて設置できますね。販売価格は1980円です。
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