災害時は、体育館や公民館などで避難生活を送ることもあります。避難生活でのストレスを軽減し、少しでも快適に過ごすために、いくつかのアイテムを準備しておきましょう。
まず「防寒シート」を持っておくと、体を温めるのはもちろん、床に敷いて使うこともできます。災害時は、割れ物、がれきなど鋭利なものが転がっていることもあるため、足を保護する「防災スリッパ」も重要な役割を果たします。
また、体育館など仕切りのない避難所で生活する場合は、ストレスが掛かりやすくなるので、「プライバシーテント」も必要になってきます。今回は、避難生活で役立つこれらのアイテムを紹介します。
アルミシートタイプの防寒シートは、薄手で携帯しやすいのが特徴です。ブランケットのように、羽織ったり、体に巻き付けたりして、体温を保つことができます。手のひらサイズまで小さく折りたためる製品が多いので、緊急時に備えて1人1つは準備しておきましょう。
厚手タイプの防寒シートは、クッション性があり、床の硬さや冷たさを軽減してくれます。耐久性に優れており、カーペットや敷布団代わりに使うことも可能です。寝袋タイプは、足の先から上半身までしっかり全身を包み込むことができるタイプになります。
厚手タイプや寝袋タイプを使う場合は、自分の体がしっかり収まるのかサイズを確認しておきましょう。体がはみ出てしまうと、体温低下の原因になります。
また、避難所では少しの音でも、ストレスになることがあるため、ガサガサ音が抑えられるかチェックしておきましょう。
防災スリッパを選ぶ際は、「耐踏抜き性」をチェックしましょう。耐踏抜き性とは、鋭利なものが靴を貫通して足裏を傷つけることがないように防止する性能のこと。1100ニュートンの圧力でも貫通しない、日本産業規格JISの基準をクリアした製品がおすすめです。
あわせて、スリッパの形状も確認しましょう。災害時は、突然の移動を強いられることもあるので、かかとが付いていない、サッと履けるタイプが良いでしょう。いつもはかかとを踏んで、走るときはかかとを上げて足を固定する2WAYタイプの製品もおすすめです。
中には、何かにつまずいて転ばないよう、つま先が少し上に反っているタイプもあります。転びやすい自覚がある人は、つま先の形状にも注目しましょう。
プライバシーテントを選ぶ際は、まず何人用なのか確認しましょう。1人用のテントがほとんどですが、中には2人用など複数人で使えるモデルもあります。また、テント内の広さも重要で、自分や家族が足を伸ばして寝られるサイズなのかチェックしておきましょう。
1人用のテントは、キューブ型のものが一般的ですが、中には細長い形状のものもあります。細長いタイプは、状況に応じて立てて使ったり寝かして使ったりするのが特徴で、省スペースで使えるのもメリットです。
一方、2人以上の複数人で1つのテントを共有する場合は、個人の空間が作れるよう中に仕切りを設置できるか確認しましょう。
換気のための小窓が付いているかどうかも重要なポイントになります。空気の入れ替えができないと、気分が悪くなってしまうこともあるので、ファスナーを開けるなどして、適宜、空気や光を入れられるタイプがおすすめです。
エコライドワールドの「サバイバルシート レッド4個入り」は、アルミシートタイプの防寒シート。展開時には約210×約130cmのサイズになるので、1人用としては十分な大きさと言えます。
表面がオレンジ、裏面が銀色になっており、オレンジの面を外側にしておけば目立つので、遭難時に見つけてもらいやすくなりますし、銀の面が内側だと保温性がアップします。逆に、銀の面が外の場合は、日差しや熱を反射してくれるので、暑さ対策にも役立ちます。
折りたためば手のひらに乗るようなコンパクトサイズになり、重さは約75gと軽量なので楽に持ち運べます。販売価格は1700円前後です。
旭電機化成の「おおきなアルミシート ABO-014」は、厚手タイプの防寒シート。広げたときのサイズは約120×約250cmと大きめで、2人でくるまることも可能です。
厚みがあるので、床や地面に敷いて使うこともできます。保温性、防水性、防汚性に優れている製品です。風を防ぐこともできるので、避難所での寒さ対策に役立ちます。
重さは約164g、折りたたみも可能なので楽に持ち運べます。販売価格は500円前後です。
オクムラの「防活スリッパ Lサイズ ネイビー」は、耐踏抜き性の基準をクリアした防災スリッパです。かかとを踏んで履けて、左右関係なく履くこともできるため、緊急時でもスムーズに装着できます。
かかとを引き上げて、スリッパを足に固定し、脱げにくくすることも可能です。履き口には蓄光テープが付いており、暗闇で光ってくれるので、明かりが確保できないときに役立ちます。
スリッパの内部には、吸湿消臭シートが入っており、内側にたまる蒸れや臭いを抑制します。販売価格は3400円前後です。
ブレインの「カプセルテント BR-988」は、1人用のプライバシーテントです。展開時は約90(幅)×約215(高さ)×約90(奥行き)cmで、横に倒して使えば、身長180cmの人でも足を伸ばして寝られます。
立てて使うことも可能で、内部にはトイレットペーパーホルダーも付いているので、簡易的なトイレの個室としても利用できます。ランタンホルダーもあり、テント内全体を明るくしたいときに役立ちます。
開閉可能な小窓が付いており、換気が行えます。外側には表札を入れる用の透明ポケットが設けられています。販売価格は8300円前後です。
ミスタークイックの「避難所用プライベートルームテント ハイダブル」は、約210(間口)×約185(高さ)×約210(奥行き)cmの比較的大きめのテント。2人なら問題なく寝転べるサイズです。
上部には窓が付いており、換気ができる仕様です。テント内部にはライトを設置するためのひもが付いています。専用の収納バッグが付属。販売価格は1万2700円前後です。
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