質の高い睡眠をとるために重要な「枕」。体にあっていない枕を使って眠ると、首が痛くなってしまったり、夜中に何度も起きてしまったりといった問題が発生しがちです。
しかし枕は高さ、やわらかさ、形状などさまざまなバリエーションがあるので、実は自分にあったものを見つけるのが意外と難しいのです。今回は枕の選び方と、おすすめの枕を紹介します。
心地よく眠るために重要なのが枕の高さです。使用者の体格や骨格によって最適な高さは異なりますが、仰向け寝と横向き寝、どちらでも自然な姿勢を保てる高さが最もよくあっている高さといえるでしょう。
傾向としてはしっかりした体格や横向きで寝るのが好きな方には高めの枕が、やせ型の方や仰向けで寝るのが好きな方には低めの枕がよいとされています。また、製品によっては枕の高さを調節できるものもありますので、購入の際はチェックしてみてください。
枕の中に入っている素材も重要です。素材の種類には主に「羽毛」「わた」「パイプ」「ウレタン」「ビーズ」「そばがら」などがあります。
ホテルで使われているようなふかふかの枕が欲しい場合は、「羽毛」あるいは「わた」タイプを選ぶとよいでしょう。また、フィット感を第一に求めるなら「低反発枕」「高反発枕」といった「ウレタン」系が、少し硬めの枕がお好みの場合は「パイプ」などがおすすめです。
枕の形状には、一般的な長方形の標準タイプに加え、さまざまな種類があります。
例えば、首元をしっかり支えて体への負担を減らすウェーブ型の枕や、横向き寝がしやすいようにサイドの高さが調整された枕などがあります。特に肩こりやいびきが気になるなどの明確な悩みがある方、横向きに寝るのが好きなどのこだわりがある方は枕の形状にも注意して選びましょう。
西川の「肩楽寝」は肩がこりやすい人におすすめの枕です。
後頭部を支える「中央凹型形状」に加え、側面は首と肩口のカーブにぴったりのアーチ型になっているため安定した寝心地です。また、2カ所の高さが調節可能になっており、自分にあった寝心地に調節することができます。サイドにはマチもついているので横向き寝にも対応しています。素材は通気性がよいパイプを使用。洗えるのでいつでも衛生的に使えます。販売価格は5500円(税込、以下同)です。
東京西川の「首・肩フィットまくら」は仰向け寝が多い方に特におすすめの枕です。
首の部分は独立した形状になっており、枕の中に入っているソフトパイプが横に流れにくくなっています。「中央凹型形状」により後頭部のおさまりが良く、首と肩に負担をかけません。横向き寝をする方でも、両サイドが高めに設計されているため安心です。また、ネットを使用して自宅で洗えます。販売価格は4500〜6000円前後です。
昭和西川の「ホテルモードまくら」は高級ホテルの枕のような、ふわふわのまくらです。
素材には極細繊維わた「フワリーヌ(FWALINE)」を使用しています。こちらも自宅で丸洗いできるので、ダニやハウスダストが気になる方でも安心して長く使えます。バリエーションは高さ約13cmの「低め」、約15cmの「ふつう」、約17cmの「高め」が展開されているので、自分にあった高さを選びましょう。販売価格は4000〜9000円前後です。
フランスベッドの「New ショルダーフィットピロー」シリーズは、首、肩ラインのフィット率向上に加え、頭部の安定性も高いシリーズです。
素材は「フェザー」「ソロテックス」など複数種類から選べますが、中でも「低反発フォーム」はバランスのよい硬さです。冬は硬くなりにくく、通気性の高さから夏でもムレにくいので1年を通して快適に使えます。こちらも丸洗いできるのがうれしいですね。販売価格は1万2000〜1万9000円前後です。
フランスベッドの「スリープバンテージドクター 横向き寝まくら」は、いびきの専門医とのコラボで開発された横向き寝専用の枕です。
いびきの改善に効果があるとされる横向き寝がしやすい、少し変わった形状です。耳用のくぼみがあるので、長時間横になっていても耳が痛くなりません。商品バリエーションは「Mピンク」「Lブルー」の2種類。販売価格は9000〜1万5000円前後です。
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