寝ているときに腰が痛くなることはありませんか? 睡眠中や寝起きの腰痛が気になる場合は、マットレスが体に合っていないのかもしれません。腰に優しい「腰痛対策マットレス」を試してみてはいかがでしょうか?
体に合うマットレスを使えば、睡眠の質が上がり健康維持につながるだけでなく、日中のパフォーマンス向上にも直結します。
今回は、腰痛が気になる人向けのマットレスの選び方とおすすめの製品を紹介しますので、自分に合うモデルを探してみてくださいね。
睡眠時の腰痛を軽減するには、まず正しい姿勢で寝る必要があります。その際に重要になるのが、背中のS字カーブ。寝るときの姿勢としては、背骨の曲がり幅が2〜3センチ程度になっているのが理想的とされています。
理想的な寝姿勢を維持するのに大切なのが、体圧分散性です。体圧分散性とは、腰や背中など局所にかかる負担を全体に分散させ、一部に負担が集中しないようにする性質のこと。
マットレスによく使われているウレタンフォームには、低反発のものと高反発ものがありますが、低反発のものだと、腰が沈み込みやすく寝姿勢が崩れてしまうため、腰を痛める可能性があります。
一方、高反発のものなら、腰の落ち込みを防ぎ理想的な寝姿勢を維持しやすくなるため、腰痛が気になる場合には適しています。また、ポケットコイルを使ったマットレスも、体圧分散性が高く腰への負担を軽減できるので、そちらもチェックしてみてください。
マットレスの耐久性を確認する際に重要なのが、素材の密度。ウレタンをはじめ、内部に使われている素材の密度が低い場合は、へたりやすいため耐用年数は短めです。一方、密度が高い場合は耐久性に優れているので、長期間使い続けられることが多いです。
ただし、耐久性が上がると、その分コストも高くなるため、バランスを考えて選ぶようにしましょう。ウレタンのマットレスの場合は、“20D”や“30D”という表現で、素材の密度について表記されていることがあります。
25D以上だと、約3〜5年の耐用年数で価格もリーズナブル。30D以上の場合、有名ブランドのマットレスが多くなり、値段も少し高めで耐用年数は約5〜8年です。40D前後だと、耐用年数は8年以上になり、値段も高くなります。
コイル式の場合は、高密度連続スプリングを採用したモデルがおすすめです。耐久性が高いのはもちろん、適度な硬さがあるため腰の沈み込みが抑えられて、体圧分散性にも優れているため、腰が気になる人に適しています。
梅雨の季節など、湿度が高くなると睡眠中も湿気でムシムシと寝苦しくなります。睡眠中はたくさんの汗をかくと言われ、マットレスの通気性が悪いと寝苦しいだけでなく、雑菌やカビが発生する可能性もあります。
質の良い眠りを実現し、マットレスを清潔に使い続けるためにも、マットレスの通気性については必ず確認しておきましょう。特に、高反発ウレタンは通気性に優れていますし、メッシュ生地を採用しているものも風が通りやすいのでおすすめです。
衛生的に使うため、防ダニ・抗菌防臭加工が施されているかもチェックしましょう。特に、抗菌防臭効果が認められた製品に与えられる「SEKマーク」が付いているモデルがおすすめです。また、カバーを外して洗えるモデルなら、清潔に使い続けることができますよ。
タンスのゲンの「シングル 高反発マットレス」は、高反発ウレタンフォームを使用したマットレスです。体圧分散性が高く、理想的な寝姿勢を維持しやすいという特徴があります。10センチの十分な厚みなので底付き感がなく、一枚でも寝心地は快適です。
30Dという高密度の製品なので、耐久性が高く長期間使うことができます。カバーは外して洗うことができるため、繰り返し衛生的に使えます。除臭加工が施されており、ウレタン独特の臭いが抑えられています。販売価格は6580円(税込、以下同)です。
アイリスプラザの「マットレス シングル ブラック」は、約16.5センチという厚みのあるモデル。表生地、ウレタン2層、ボンネルコイルの4層構造により、体にかかる負担を分散し、快適な寝姿勢を作り出します。
352個のコイルを使用し、高い密度を実現しているので、耐久性に優れています。コイルは通気性も高いため、蒸れにくくなっています。販売価格は8000円前後です。
SLEEPMADEの「SLEEPMADE BLUE」は、低反発と高反発の良さをあわせ持った高弾性マットレスです。日本製の高品質ウレタンを使い、柔らかさがありながらも、沈み込み過ぎない絶妙なバランスで作られた製品です。
日本人が快適に眠れる、やや硬めの140Nを採用。薄型軽量なので持ち運びやすいですし、折りたたみ収納にも対応しているので置くスペースに困ることもないでしょう。耐用年数は長く5〜8年間となっています。
通気性が高く、カバーを洗うことも可能なので清潔に使い続けることができます。販売価格は9500円前後です。
GOKUMINの「プレミアムグランマットレス」は、180Nと250Nの2層構造のマットレスで、やや硬めと硬めの両方を試すことができます。体圧分散性に優れており、腰回りに負担がかかりにくい構造になっています。
高密度34Dの高品質ウレタンを採用し、耐用年数は約5年以上です。ウレタンには竹炭が配合されており、防臭、調湿、抗菌の効果が期待できます。
両面ハイブリッドカバーなので、季節に合わせてニットとメッシュのどちらか快適なほうに切り替えることが可能です。販売価格は1万1000円前後です。
イッティの「雲のやすらぎプレミアム」は、厚さ17センチというボリューム感抜群のマットレスです。内部のアルファマットと高反発スプリングマットにより、体圧分散性の高さを実現したモデル。
腰に優しい構造で、理想の寝姿勢をサポートします。適度なクッション性と柔軟性があり、通気性も高いため気持ちよく眠ることができます。SEKマークを取得している製品で、防ダニ・抗菌防臭の効果も期待できます。
リバーシブルにも対応しており、季節や気候に合わせて使い分けられます。へたりにくい製品なので、長く使うことができます。販売価格は3万9800円です。
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