ここ数年、自転車の売り上げが伸びてブームとなっています(出典:帝国データバンク)。運動不足の解消や、公共機関での移動を避けるために自転車通勤している人も増え、クロスバイクやロードバイクといったスポーツ自転車への注目も高まっています。
“ママチャリ”と呼ばれる一般的な自転車と異なり、スポーツ自転車は最初に必要なものが全て付いていないことが多いです。ライトやベルといった取り付けが義務化されているものも自分でそろえる必要があります。そこで今回は、スポーツ自転車初心者におすすめのアイテムを紹介します。少しずつ暖かくなってきて、自転車で走るのに気持ちの良い季節になってきました。スポーツ自転車に興味のある人はぜひ参考にしてみてください。
必要なものが最初から取り付けられている一般的な自転車と違い、スポーツ自転車はライトやベルも自分で取り付けなければいけません。
前方に取り付けるフロントライトは義務化されているので、忘れずに取り付けましょう。自転車の後ろには、赤いリア(テール)ライト、もしくは反射板の設置が必要です。しかし反射板だけでは車からの視認性が低く安全面に不安があるため、リアライトを付けるのがおすすめです。
ライトは充電式と電池式、タイヤの回転で発電するダイナモ式があります。ダイナモ式は電源がいりませんが、取り付けが少し複雑なため、初心者は充電式が電池式から始めるのがおすすめです。
ベルも自治体によって義務付けられているところがあるので、装着を忘れないようにしましょう。大きさや形は好きなものを選んで大丈夫です。おしゃれなデザインのものもたくさんあるので、自分の自転車に合ったものを選んでみてはいかがでしょう。
スポーツ自転車のほとんどは鍵が付いていないため、別途用意する必要があります。一般的な自転車に比べて高価なスポーツ自転車は、盗難のリスクも高まりますのでなるべく頑丈な鍵を用意すると良いでしょう。
愛好家たちの間で特に信頼されているのが、ドイツの鍵メーカー「ABUS(アブス)」の製品です。工具を使っても簡単に切れない頑丈な作りが評価され、ヨーロッパでは鍵のシェアナンバー1を誇っています。U字タイプ、チェーンタイプ、折りたたみタイプなど種類も豊富。チェーンタイプは布に包まれているので、フレームを傷つける心配もありません。持ち運びやすさを重視する場合は、折りたたみタイプがおすすめです。
ヘルメットは着用の義務はありませんが、万が一転んでしまった時には頭を守ってくれる大事なアイテムです。特にロードバイクはスピードが出やすく、転倒時のリスクも高まります。被り慣れていないと抵抗があるかもしれませんが、軽量に特化したヘルメットや通気性にこだわったものなど、初心者でも被りやすいタイプがたくさんあります。万が一に備えるアイテムですので、必ず用意しておきましょう。
スポーツ自転車は基本的にかごがありません。そのため不便に感じる人も多いかもしれませんが、簡単に取り付けられるバッグがあります。バッグはハンドル、サドル、フレームなどに取り付け可能。取り付ける場所によってバッグの種類や大きさも異なります。
容量を重視したい人は、ハンドルに付ける「フロントバッグ」や「サドルバッグ」がおすすめです。フロントバッグはショルダーバッグとして併用できるモデルもあります。ただ、あまり重くなるとハンドル操作しづらくなるので注意しましょう。
サドルバッグはサドル下に取り付けるため、空気抵抗を受けにくいのが特徴。サイズはコンパクトなものから、宿泊用の荷物を収納できる大容量のものまで幅広くあります。フレームに取り付ける「トップチューブバッグ」や「フレームバッグ」は、比較的容量が小さいため修理キットや貴重品の収納におすすめです。バッグを選ぶ時は、防水機能が付いているかも注目しましょう。
サイクリングで長時間走る時は、飲み物をサッと取り出せる「ボトルケージ」があると便利です。ハンドルやサドルにも取り付けられますが、フレームに取り付けるのが主流となっています。多くの自転車のフレームには、取り付けようのネジ穴が付いているので簡単に取り付けられるのもうれしいポイントです。専用のボトルがなくても、500mlのペットボトルがしっかり収まるタイプもあるので安心ですね。
スポーツ自転車のタイヤは一般的な自転車よりも、高い空気圧が必要です。またスポーツ自転車のタイヤの空気口は仏式バルブが採用されているものが多く、一般的な自転車で使っている空気入れは使えません。自分の自転車のタイヤを確認して、バルブに合った空気入れを用意しましょう。
走行中にパンクしてしまった時には、一時的に修復できるパンク修理キットがあるととても便利です。使い方も確認してからサイクリングに出かけましょう。
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