朝起きたら腰に痛みを感じたことはありませんか? 就寝時や寝起きの腰痛が気になる場合は、マットレスを見直してみると良いかもしれません。
体に合うマットレスを使えば、睡眠の質が上がり健康維持につながるだけでなく、日中のパフォーマンス向上にも直結します。そこで今回は、体圧分散性に優れていて、腰の負担を軽減できる「腰痛対策マットレス」を紹介します。
マットレスを選ぶ際は、中身の素材を確認しましょう。使われている素材によって、寝心地は変わってきます。特に腰に掛かる負担を軽減したいという場合は、「高反発ウレタン」か「ポケットコイル」を使っているモデルがおすすめです。
ウレタンフォームと言うと、低反発のものをイメージするかもしれませんが、低反発だと腰が沈み込み過ぎてしまい、腰への負担がむしろ強くなることがあります。高反発ウレタンなら、腰の落ち込みを防ぐことができ、理想的な寝姿勢をキープしやすくなります。
また、ポケットコイルを使ったマットレスは体圧分散性に優れているものが多く、腰やお尻など局所に掛かる負担を軽減できるのが特徴です。コイル1つ1つが体のラインに合わせてフィットしてくれるので、腰が浮きにくくなります。
せっかくマットレスを買うなら、長く使い続けたいですよね。マットレスの耐久性や耐用年数を確認する際に重要なのが、素材の密度。基本的に密度の低いものだとへたりやすく、体の一部が沈み込んでしまうので、理想的な寝姿勢を維持するのが難しくなります。
腰への負担を抑えたいなら、高密度のモデルを選びましょう。ウレタンのマットレスの場合、“20D”や“30D”という形で素材の密度について表記されています。密度を知りたいときは、この「D(デンシティ)」の数値をチェックしましょう。
腰痛対策を目的とする場合は、25D以上の高密度モデルがおすすめです。25D以上なら耐用年数は約3年間となっており、比較的長い間快適に使用できます。
また、有名ブランドのマットレスになると30D以上・耐用年数5年以上のものも増えてきますが、密度が高い分、価格も高くなるため、バランスを考えて選びましょう。
梅雨時など、湿度が高くなると睡眠中も湿気でムシムシと寝苦しくなります。睡眠中はたくさんの汗をかくと言われ、マットレスの通気性が悪いと寝苦しいだけでなく、雑菌やカビが発生する可能性もあります。
特に汗っかきの人は、寝心地や衛生面を考慮して、マットレスの通気性を確認しておくことが大切です。中でも、高反発ウレタンは通気性に優れていますし、メッシュ生地を採用しているものも風が通りやすいのでおすすめです。
また、筋肉質な人や硬いマットレスが好みという人は、ボンネルコイルを採用したモデルが良いかもしれません。他のタイプに比べて、空気の通り道がしっかり確保されており、高い通気性を備えているのが特徴です。
カバーが洗えるかどうかも重要なポイントです。さらに、マットレス本体に抗菌性や消臭性があれば、菌の繁殖や嫌な臭いを抑えながら、長期間清潔に使い続けられます。
GOKUMINの「高反発マットレス For Men」は、高反発ウレタンを使用したマットレス。32Dの高密度モデルで、優れた耐久性を備えています。厚さは5cm、硬さは180Nで、体圧分散性を備えているため、腰の沈み込みを抑えながら眠れます。
ウレタンには消臭・調湿・抗菌性のある竹炭を配合。付属のカバーにも防臭・抗菌加工が施されており、取り外して洗濯することも可能なので、臭いを抑えながら清潔に使えます。
通気性も高いので、睡眠時の蒸れを軽減することができます。シングルサイズで、販売価格は8980円(税込、以下同)です。
トゥーベストの「高反発 マットレス 三つ折」は、厚さ10cmの底付き感を感じさせないマットレス。高弾力・高反発のウレタンフォームを採用しており、体圧分散性に優れているので、沈み込みを防ぎ、体に掛かる負担を軽減できます。
高耐久の製品で、へたりにくく、長く使い続けることができます。カバーには肌触りの良いプレミアムメッシュ生地を採用しており、通気性や吸水性を備えているので、寝汗をかきやすい人でも快適に使えます。
三つ折りにたたんで、コンパクトに収納することも可能。カバーは取り外して洗濯できます。販売価格は1万円前後です。
Novillaの「マットレス シングル」は、厚さ25cmの極厚マットレス。カバー、ジェルメモリーフォーム、通気性の良いスポンジ、波型空気循環フォーム、高密度ウレタンフォームの5層構造で快適な寝心地を実現しています。
低反発と高反発の良さをあわせ持った製品で、体圧分散を行いながらも、ふんわりとした安心感のある寝心地となっています。竹繊維生地を使うことで、優れた通気性を実現。吸汗速乾性も備えているため、サラサラとした質感をキープできます。
滑り止め付きなので、睡眠時に寝返りを打ってもズレにくくなっています。カバーは取り外して洗濯可能。販売価格は2万3000円前後です。
タンスのゲンの「快適3Dメッシュ ポケットコイルマットレス」は、495個のコイルを使用したマットレス。厚さ22cmのボリューム感のあるモデルです。
ポケットコイルの上にウレタンを2枚、さらにニット生地を重ねることで、コイルが直接当たる状態を回避し、ふっくらとした寝心地を実現しています。ウレタンは20Dの比較的密度の高いものを採用しています。
1個1個独立しているコイルが、体にフィットし、理想的な寝姿勢を作ります。また、コイルを平行配列することで、通気性を確保しています。販売価格は6999円です。
アイリスプラザの「圧縮ロールポケットコイルマットレス」は、495個のコイルで体を支えるマットレス。コイルは平行配列を採用しており、通気性や耐久性に優れているのが特徴です。体圧分散性にも優れており、体に掛かる負担を軽減しながら眠れます。
マットレスの側面はメッシュ生地で、空気が通りやすくなっており、蒸れを抑えることができます。コイルの上に18Dのウレタンを重ねることで、コイルの硬さを感じさせない柔らかな寝心地を実現しています。
厚さ20cmのボリューム感も魅力の1つです。販売価格は9000円前後です。
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