1人暮らしの場合、通常の炊飯器だと容量やサイズが大きく、持て余すこともあるでしょう。「小型炊飯器」なら、1合程度の容量の小さいモデルもありますし、コンパクトなものが多いので、ワンルームに住んでいる場合でもスペースを圧迫せずに済みます。
製品によっては、小型であっても保温機能や調理モードなど各種の便利な機能が搭載されていることもあります。今回は、そんな小型炊飯器の選び方とおすすめの製品を紹介します。
1回あたりの食事量や使い方を考慮に入れて、炊飯器の容量を確認しましょう。例えば、毎回1食分だけ炊ければ良いという場合は、1〜1.5合程度の容量で問題ないでしょう。機能はシンプル、サイズもコンパクトなので、設置するスペースを節約できます。
あるいは、少食で最低限のご飯で十分という場合は、0.5合の超小型モデルが合っているかもしれません。
一方、ご飯をたくさん食べる人や、一度に多めに炊いてご飯を作り置きしたいという場合は3合前後のモデルがおすすめです。1合前後のものよりも3合前後のほうが性能の良いものが多く、ご飯をふっくら仕上げたいという炊飯の質にこだわる人にピッタリです。
炊飯器の加熱方式は、大きく分けて「マイコン式」「IH式」「圧力IH式」があります。マイコン式は、釜の底面にヒーターを搭載し、それをマイコン制御で加熱することで、米を炊き上げていきます。小型炊飯器の場合は、このマイコン式を採用した製品が多いです。
他のタイプに比べて、コストが安く、手に入れやすいのがメリット。ただし、炊きムラが発生しやすいというデメリットもあります。
「IH式」は、IHユニットで内釜自体を加熱させ、釜全体に満遍なく熱を通すタイプ。釜全体にムラなく熱を伝えられるのが特徴で、火力も強いので短時間で米を炊けます。ただし、マイコン式よりも価格は高めです。
「圧力IH式」は、IH式電気炊飯器に圧力鍋の機能をプラスしたタイプ。100度以上の高温で、米の芯まで熱を通し、ふっくらとした質の高いご飯が炊き上がります。ただし、この圧力IH式炊飯器は、IH式よりも価格がさらに高くなります。
小型炊飯器を選ぶ際は、搭載されている機能にも注目しましょう。特に確認して欲しいのが「保温機能」の有無。保温機能があれば、多めに炊いても保温時間内なら好きなときに温かいご飯を食べることができ、手間も少なくなるなどのメリットがあります。
しかし、小型炊飯器の場合は、そもそも保温機能が付いていなかったり、保温時間が短かったりすることがあります。基本的には12時間以上保温できるモデルを選びましょう。これなら、夜に食べきれなかったご飯を、翌朝に食べることも可能です。
中には、炊飯だけでなく、低温調理や煮込む、蒸す、ケーキ・パンの調理など、1台でさまざまな調理に対応できる製品もあります。
調理器具・家電を減らしてキッチンスペースをすっきりさせたいという場合は、炊飯以外にどんな調理モードが搭載されているのかチェックしておきましょう。
アイリスオーヤマの「ジャー炊飯器 1.5合 RC-MF15-W」は、丸みのある可愛らしいフォルムが特徴的な炊飯器。重さは約1.4kgで、サイズは約16.2(幅)×約19.1(高さ)×19.3(奥行き)cmのコンパクトモデルです。
1.5合炊くのにちょうど良い出力なので、少量のご飯でもおいしく炊き上がります。通常の炊飯以外に、低糖質と麦飯という2種類のヘルシーメニューを選択できるので、健康に気を付けている人にもピッタリのモデルと言えます。
約26〜39分で炊き上がる「早炊き機能」を搭載。最大12時間後まで設定できる予約機能や、最大3時間の保温機能も付いています。販売価格は6130円(税込、以下同)です。
山善の「1.5合炊きマイコン炊飯器 YJG-M150」は、0.5〜1.5合まで炊飯できる1人暮らしに使いやすい炊飯器。約16.7(幅)×約19.8(高さ)×約16.7(奥行き)cmのコンパクトサイズなので、省スペースで設置できます。
重さは約1.25kgなので、女性でも負担に感じることなく持ち運べます。通常の炊飯以外に、カロリーを抑えたご飯が炊ける「おかゆモード」を搭載。最大12時間まで設定可能な予約機能や、最大3時間の保温機能も付いています。
スムーズに着脱できる差込式プラグを採用。計量カップとしゃもじが付属します。販売価格は5000円前後です。
コンフィーの「かわいい炊飯器 MB-FB12X1」は、角のないサイコロのような形状が印象的な炊飯器。重さは約1.5kg、サイズは約19.5(幅)×約19.2(高さ)×約21.5(奥行き)cmです。最大2合まで炊くことができます。
最大24時間まで設定可能な保温機能や、同じく最大24時間まで設定できる予約機能を搭載しています。約30分で炊き上がる早炊きコースをはじめ、スープコースや温泉たまごコース、ケーキコースなど、さまざまな調理モードが用意されています。
内釜にはノンスティック加工が施されているので、汚れを手軽に洗い流せます。販売価格は5000円前後です。
シャープの「IHジャー炊飯器 KS-HF05B」は、3合炊きに対応した炊飯器。IH式の加熱方式を採用しており、約2mmの黒圧釜と球面炊きにより、ふっくらとご飯を炊き上げることができる製品です。
ふっくら、しゃっきり、極上など仕上がり具合を、好みに合わせて選択することができます。最大12時間の保温機能や、素早く炊き上げる「おいそぎ炊飯機能」など、便利な機能が付いています。
重さは約3.8kg、サイズは約22.1(幅)×約21.2(高さ)×約31.2(奥行き)cm。販売価格は1万8000円前後です。
タイガー魔法瓶の「マイコンジャー炊飯器 炊きたて JAJ-G550」は、四角いオーディオ機器のような形状が特徴的な炊飯器。重さは約3kg、本体サイズは約21.9(幅)×約19.1(高さ)×約27.3(奥行き)cm。炊飯容量は0.5〜3合となっています。
ご飯を炊きながら、その蒸気でおかずを同時調理できるのが特徴です。内釜でご飯を炊き、その上に付属のクッキングプレートを設置することで、一度に2つの調理が行えます。家事の時短に役立つ機能です。
冷凍ご飯メニューやエコ炊きメニュー、早炊きメニューなど、炊飯メニューだけでも複数搭載されています。さらに、煮込み、リゾット、ケーキなど幅広い調理に対応可能です。販売価格は9000円前後です。
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