ここ数年、「微アルコール飲料」が注目を集めています。
「微アルコール飲料って何%のお酒のこと?」「ノンアルじゃなくて微アルコール飲料を選ぶ意味は?」と疑問に思うこともあるかもしれません。ここでは、微アルコール飲料の定義やノンアルコール飲料との違いを簡単に解説し、微アルコール飲料の定番商品から新商品まで、おすすめのものを紹介します。
微アルコール飲料とは、アルコール度数0.5%程度の飲料のことです。アサヒビールが2021年の「アサヒ ビアリー」発売を機に生み出した、飲料の新カテゴリーです。実は、微アルコール飲料は酒税法のうえでは酒類に入りません。度数が1%未満であるためです。
分類としては「ビールテイスト飲料」「カクテルテイスト飲料」などとされています。
しかし度数が低いとはいえ、アルコールは含まれています。車を運転する前に飲むと酒気帯び運転にあたる可能性がありますし、未成年者の飲用、妊娠・授乳期の飲用は控えるようメーカーが呼びかけています。
微アルコール飲料は、度数が3%を超えるような普通のお酒より酔いにくく、体への負担も少ないです。また微アルコール飲料は、度数0%のノンアルコール飲料よりもお酒に近い味が出せるため、おいしいと感じる人も多いようです。
微アルコール飲料の製造過程では、アルコール入りのビールやハイボールをつくった後、アルコールを抜き取る方法がよく使われます。一方ノンアルコール飲料は、アルコールの味に近づくよう材料を調合してつくるため、微アルコール飲料とは製造方法が異なります。よって、両者は香りも味わいも違ったものになります。
微アルコール飲料は、お酒に弱い人だけのものではありません。お酒を飲める人の「あえて飲まない」シーンの選択肢にもなります。
例えば休日のランチタイムや、ゲームや読書の時間のお供にしたり、酔いすぎたくないキャンプやBBQといったアウトドアシーンに選んだりして楽しむのも良いでしょう。
他にも「明日は朝が早いから深酒はしたくない」「飲み会後、飲み足りない気がしているが、これ以上は飲みすぎになりそうで迷う」という時に選んだりと、さまざまなシーンで微アルコール飲料が活躍するはずです。
アサヒビールが2022年5月17日に発売した「ビスパ」は、アルコール度数0.5%のワインテイスト飲料です。
ぶどう本来のフレーバーはそのままに、アルコール分だけを丁寧に抽出。わずか0.5%のアルコール分だけを残し、本格的なスパークリングワインの味わいを実現しました。豊かな果実味と、丸みのある酸味が特徴です。
アサヒビールが、スペインの名門ワイナリーであるヴァルフォルモサ社と共同開発した品です。販売価格は1本1500円前後です。
「発旺山(バルワンサン) 微アルコールマッコリ」は、アルコール度数0.2%のマッコリ。お酒のマッコリが入っており、マッコリ特有の味わいがしっかりします。
マッコリの甘さと微炭酸の爽快感が特徴。100億個の乳酸菌や、フラクトオリゴ糖(腸活で注目されているオリゴ糖)が配合され、カロリーは1缶128kcalとヘルシー。どんな料理とも相性が良いです。
株式会社COCOAが日本に輸入・販売しています。販売価格は、24缶入りで4000円前後です。
アサヒビールの「アサヒ ハイボリー」は2種類あり、アルコール度数0.5%の「アサヒ ハイボリー」と度数3%の「アサヒ ハイボリー 3%」です。
ニッカウヰスキー社が厳選した希少な原酒を使うことで実現した、本格的な香りと味わいが楽しめます。「ハイボールの味は好きだけど、度数が高くてなかなか飲めない」という人におすすめです。度数は0.5%。1缶の販売価格は200円前後です。
サッポロビールが展開する「サッポロ ドラフティ」は、アルコール度数0.7%のビールテイスト飲料です。
麦芽100%ビールをまず醸造してから、度数0.7%に仕上げています。ビール好きが納得するうまさを目指してつくられた本品は、ビール由来の香りや味わいをしっかりと感じられます。販売価格は150円前後です。
アサヒビールの微アルコール飲料第一弾「アサヒ ビアリー」に続いて登場したのが「アサヒ ビアリー 香るクラフト」。アルコール度数0.5%です。
「アサヒ ビアリー」から引き続き、独自の「脱アルコール」製法を駆使して本格的な麦のうまみとコクを残しています。さらに、本品ではフルーティーな香りとコクをプラス。より華やかな印象に仕上がっています。1缶の販売価格は200円前後です。
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