“巣ごもり生活”で以前よりもご家庭でお酒を飲む機会が増えた――という人は多いはず。
ビールやチューハイ、ワイン、焼酎、日本酒などを買ってきて飲むのもいいですが、たまには自分でカクテルを作ってみてはいかがでしょうか? カクテル作りに活躍するのが「リキュール」です。
カクテルの材料に使われるリキュールですが、これって一体どんなお酒なのでしょうか? 定義としては、蒸留酒を果実やハーブなどで香りづけし、そこに砂糖やシロップ、着色料などを加えた混成酒のことを指します。
後述しますが、味わいや香りなど実にバラエティに富んだ、さまざまなリキュールがあります。リキュールそのものの起源ははるか昔、紀元前の古代ギリシャで誕生したと言われていますが、現在のように蒸留酒をベースとしたものが生まれたのは11〜13世紀とされています。
リキュールは大きく「香草・薬草系」「果実系」「ナッツ・種子系」「その他」の4つに分類されます。
香草・薬草系は、原料にハーブやスパイス、薬草などを使ったもの。独特の香りや味が特徴で、人によって好き嫌いが分かれるでしょう。カクテルのメインになることもあれば、他のリキュールのアクセントとしても使われます。代表的なものは「カンパリ」や「イエーガーマイスター」などです。
果実系は、オレンジやベリーといったフルーツの果肉や果汁を原料としたもので、多くの人に好まれる飲みやすさが特徴です。そのため生産量や種類も他のリキュールと比べて豊富です。「ルジェ クレーム ド カシス」や「ディタ」などが代表的です。
ナッツ・種子系は、コーヒーやカカオなどを原料にしたリキュール。風味の良さと甘味が特徴で、カクテルだけでなくお菓子作りにも使われます。代表的なものは「カルーア コーヒー」、ココナッツを使った「マリブ」などです。
そのほかのリキュールでは、卵やクリーム、紅茶などを使用したものがあります。
国内で流通しているリキュールの大半は外国産ですが、サントリーが製造する「ミドリ」など日本で生まれたリキュールも存在します。
ミドリは果実系に分類されるリキュールで原料はメロン。美しい緑色とフレッシュな香りが人気で、「セックス・オン・ザ・ビーチ」などのカクテルに使われ、世界50カ国以上で愛されています。
イタリアを代表する香草・薬草系リキュールといえば「カンパリ」です。
「カンパリソーダ」「カンパリオレンジ」などは一般的な居酒屋でも定番メニューにあるため、お酒好きなら一度は飲んだことがあるのではないでしょうか。
またカンパリとドライ・ジン、スイート・ベルモットを使った「ネグローニ」は世界中で愛されているカクテルです。
「ルジェ クレーム ド カシス」はカンパリと並び、広く知られているリキュール。カシスはベリー類の一種で、果実ならではの強い甘さが特徴です。
「カシスオレンジ」「カシスソーダ」「カシスウーロン(茶)」などは居酒屋で必ずといっていいほど目にするカクテルに使われます。
またソフトドリンクやアルコールなど、他の飲み物で割るだけで簡単に作れるカクテルレシピが多いため、自宅飲みには最適なリキュールと言えるでしょう。
カシスと同じく果実系リキュールの代表格が「ルジェ クレーム ド ピーチ」です。原料は桃。このピーチリキュールを使った、最も有名なカクテルが「ファジーネーブル」でしょう。
作り方はとても簡単。リキュールをオレンジジュースで割るだけです。非常に飲みやすく、女性にも大人気です。また、かき氷やアイスクリームなどのデザートにそのままかけてもおいしいです。
「カルーア コーヒー」は、メキシコの高地・ベラクルス州で収穫された、質の良いアラビカ種のコーヒー豆を100パーセント使用したコーヒーリキュールです。
カルーアとは、アラビア語でコーヒーの俗語である「カフワ(Kahua)」が由来となっています。このリキュールを使った代表的なカクテルは、牛乳と混ぜて作る「カルーアミルク」。飲み口が良くて注意が必要です(笑)。
「ディサローノ アマレット」は、イタリア北部の町・サローノで1525年から作られているリキュール。原料はアンズの種で、ほろ苦いアーモンドのような風味が特徴です。
アマレットリキュールの元祖として、世界160カ国で愛飲されています。ロックやソーダ割りでもよし、牛乳と混ぜれば杏仁豆腐のような味わいのお酒になります。
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