スマートフォンを選ぶとき、どこに着目するかは人によって違うでしょう。「友だちとAirDropしたい」とか「ケースを選び放題な機種がいい」ならiPhoneが一番ですし、価格を最優先にする人もいれば、おサイフケータイは必須という人、バッテリーの持ちが一番大事という人もいます。
ここでは、他のすべては差し置いて、カメラ性能、それも本職カメラっぽい写りを楽しめる観点だけでスマホを選んでみました。カメラ好きなら使ってみたいスマホ3選です。
荻窪圭
パソコン黎明期からの老舗IT系フリーライター。現在はスマホを含むデジタルカメラの専門家としてITmediaなどに寄稿しつつ、ときどきガジェットのレビュワーや猫写真家や街歩きのガイドになる。Xアカウントは@ogikubokei
筆頭は独Leica(ライカ)との協業で話題の「Xiaomi 15 Ultra」です。Xiaomi(シャオミ)のフラッグシップカメラでありスマホ。
背面にあるカメラはなんと全部で4つ。超広角・広角・中望遠・望遠で、倍率でいえば、0.6x・1x・3x・4xとなります。どれも5000万画素以上で、4xの望遠カメラはなんと2億画素のセンサーを搭載。それだけでも何でも撮れてスゴそうですが、注目は3点。
ひとつは一見中途半端な3xの中望遠カメラ。これがいいのです。特に近くまでピントが合う(テレマクロ)ので近距離で食べ物やグッズを撮るのに最適で非常に素晴らしい特徴です。
ふたつめは動きものに強いこと。「モーションキャプチャ」をオンにすると室内でもブレずに撮れます。赤ちゃんやペットを室内で撮るときに最適。
みっつめは画質。Leica監修ということもあり、派手で見栄えのする写真よりも、ちょっと落ち着いた本職カメラで撮ったようなその場の雰囲気を生かした写真を撮ってくれます。
オプションで、シャッターボタンを追加できる「Photography Kit」もあり、それを使えばもっとカメラらしい撮影が可能に。もはやこれ1台で近くから遠くまで、広角から望遠まで、昼から夜まで何でも撮れるスマホ兼カメラといっていいでしょう。
XiaomiがドイツのLeicaならうちはスウェーデンのHasselblad(ハッセルブラッド:老舗高級カメラブランドのひとつ)だ、とばかりにカメラに力をいれてきたのがOPPO(オッポ)。そのフラッグシップであるFindシリーズの最新モデルが「Find X9」。
超広角・広角・望遠のすべてに5000万画素センサーを採用というハイエンド仕様で、今回はさらに色を検知するマルチスペクトルセンサーを搭載。より正確な色が出せるようになりました。特に室内の複雑な照明下でもゾーンごとに最適な色にしてくれるので、その写りに期待が持てます。
動きものに強いのも良い点で、「アクションモード」をオンにしたときや連写したときは自動的にブレないよう高速シャッターで撮ってくれます。遊ぶ子供やペットを撮るときにこの機能は欠かせません。
画質も派手さを追求するのではなく、ハッセルブラッドならではのナチュラルなカラーを表現。カメラ好きにも満足できる1台です。
スマホカメラのいいところは完全にカメラ任せで撮れるところ。シャッターを切ればいい感じに仕上げてくれます。でも写真好きなら自分で明るさや雰囲気をコントロールしてイメージ通りに撮りたいもの。そういう人におすすめがソニーの「Xperia 1 VII」です。同社のミラーレス一眼「α(アルファ)」シリーズのテイストが入っており、操作感も他のスマホとはひと味違います。
オートモードではスマホ的な写真を撮れますが、プロ写真モードにするとAFモードや方式や画作りを指定できるクリエイティブルック、ホワイトバランス、連写などデジタルカメラのように細かい設定ができます。特に優秀なリアルタイムトラッキングAFと高速連写が得意。このスピード感はXperia 1ならではです。
もうひとつ、超広角カメラと広角カメラは4800万画素ですが望遠カメラは1200万画素どまり。でもひと味違うのは望遠レンズ。スマホでは珍しい光学ズームレンズを採用。36mm判換算で85-170mm相当(倍率だと3.5x-7.1x)のシームレスなズーミングが可能です。リアルな光学ズームですから望遠時の写りも非常によく、望遠に強いカメラといっていいでしょう。
動画時には被写体を自動的に追いながら撮るオートフレーミング機能も持っています。
ただシャッターを押すだけではなく、自分で画作りをコントロールしながら本職カメラのように撮りたい人におすすめです。
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