自宅でアイスクリームをよく食べる人に、おすすめしたいのが「アイスクリームスプーン」です。特に熱伝導率が高いものを使うと、冷凍庫から出したばかりのカチカチのアイスクリームを、すぐにおいしく食べられます。
ここでは、アイスクリームスプーンと普通のスプーンとの違いや、選び方を解説し、おすすめのアイスクリームスプーンを紹介します。
アイスクリームスプーンとは、アイスクリームをすくいやすく、口当たり良く食べられるように設計されたものです。素材によってはそれだけではなく、カチカチに凍って固まったアイスクリームを溶かしながら食べられます。
アイスクリームを溶かして食べられるスプーンは、熱伝導率が高くなるようつくられています。熱伝導率が高いスプーンだと、手の温度がアイスクリームに伝わることで、カチカチに凍ったアイスクリームをすっと溶かし、柔らかく、食べやすくできます。
これにより、「アイスクリームが溶けて食べごろになるのを待つ」時間を短縮できます。起こりがちだった、食べごろのタイミングを逃して溶かしすぎることもありません。アイスクリームを冷たいまま、口当たり良く堪能できるでしょう。
アイスクリームスプーンの素材はさまざま。よく使われるのは、ステンレス、アルミニウム、銅、木です。
アルミニウムは熱伝導率が高いため、アイスクリームスプーンならではの、アイスクリームをじんわり溶かす機能が欲しい人におすすめです。ただ、耐久性の低さや、手が冷たくなりやすいことが難点です。銅も熱伝導率が高く、アイスクリームを食べるのにぴったりですが、値段が高めです。
ステンレスは、アルミニウムや銅に比べて熱伝導率は低いですが、耐久性があり、デザイン性が高いものが多いという特徴があります。アイスクリームスプーン以外のカトラリーでもよく使われる素材です。
木製のアイスクリームスプーンは熱伝導が低く、アイスクリームを溶かす目的にはあまり適していません。ただ、手が冷たくならないことや、ぬくもりのある口当たりが魅力。金属製のカトラリーがあまり好きではない人や、ぬくもり感を求める人におすすめです。
アイスクリームスプーンの形状にも種類があり、アイスクリームをすくう量や口当たりに影響します。
四角い形状のスクエア型は、一度にすくえるアイスクリームの量が多いことや、先端を利用してカップに残ったアイスクリームをきれいにすくって食べられるという特徴があります。デザインがおしゃれなのも魅力です。
丸い形状の卵型は角がないため口当たりがやさしく、ゼリーやプリンなど他のデザートを食べたり、ティースプーンとして使ったりと、1本で幅広く使えます。
先が割れているフォーク型は、かき氷のようなアイスクリームや、フルーツが入ったアイスクリームも食べやすくなります。フラット型は、アイスクリーム購入時に付いてくる木製スプーンのような形状のもので、固いアイスクリームにも差し込みやすいのが特徴です。
インダストリアルデザイナーの柳宗理氏がデザインしたアイスクリームスプーン。見た目がおしゃれで、持ちやすく、すくいやすいスプーンです。
無駄のないシンプルなデザインのステンレス製。先端が薄く、アイスクリームにすっと刺さります。持ち手が長く、握りやすい形状です。
デザイナーである柳宗理氏の、使用者の視点に立って練り上げていくデザイン手法が光るアイスクリームスプーン。販売価格は500円前後です。
話題のアイスクリームスプーン、タカタレムノスの「15.0% アイスクリームスプーン」は、アルミニウム製で熱伝導率が高いスプーンです。
冷凍庫から出したばかりのカチカチのアイスクリームも、体温を伝えてじんわり溶かし、冷たいまま、早くおいしく味わえます。「せっかくアイスクリームスプーンを買うなら熱伝導率が高いものを」という人におすすめです。
つるんとした丸みのあるデザインは、2011年度のグッドデザイン賞を受賞しました。パッケージもかわいく、カップアイスに本品が刺さっているようなデザインです。
形状は、卵型、スクエア型、フォーク型があり、それぞれ持ち手が長めの「パフェ」という種類も展開しています。それぞれ、メーカー直販価格は3300円(税込み、以下同)です。
機械金属製品の製造を行う鈴木工業の「WARM TECH ice cream SPOON」(ウォームテックアイスクリームスプーン)は、熱伝導率の高い炭素繊維強化プラスチックでつくられているため、固いアイスクリームでもスムーズに食べられます。
航空宇宙機器にも使用されている炭素繊維強化プラスチックの熱伝導率は、アルミニウムの倍以上あるとされています。金属アレルギーの人も安心の素材です。
フラット型なこともあり、固いアイスクリームにもすっと差し込めます。一度に多い量をすくって食べるのではなく、少しずつじっくり堪能したい人におすすめ。
機能性が高く、高級感もあるのでプレゼントにもぴったりです。メーカー直販価格は5500円です。
インダストリアルデザインを専門とするデザイン会社であるS&O DESIGN(発売時、SABO STUDIO)が手がけたアイスクリームスプーンは、高級感のあるデザインが目をひきます。
光沢感のあるフラット型のアイスクリームスプーンは、一見するとアイスクリームをすくいにくそうですが、表面にアイスクリームがぴったりくっつくよう設計されています。ジャムやバターを塗るナイフとしても使いやすいです。
全4種類。素材はステンレスです。
スプーンそのものもきれいなデザインですが、パッケージもデザイン性が高くおしゃれ。ちょっとしたプレゼントにおすすめです。アイスクリームをゆったり食べる至福のひとときを、さらに贅沢なものにしてくれるでしょう。Amazonでの販売価格は2200円です。
北陸アルミニウムの「スイーツ・アイスクリームスプーン 2本セット」は、おしゃれなパッケージに入った2本セットのアイスクリームスプーンです。
熱伝導率が高いアルミニウム製で、カップの底まですくいやすいスクエア型。大ぶりなので一度に多くすくって食べることができ、満足感もあるでしょう。
カラーは全4種類で、クリスタルゴールド、シャインシルバー、メタリックレッド、マットブラックから選べます。単品での販売もしているので、プレゼントではなく自分用にも。Amazonでの販売価格は1780円です。
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