米Appleの開発者向けイベント「WWDC 2022」(6月6日〜10日)が間もなく開幕し、注目の基調講演は日本時間の6月7日午前2時からオンライン配信されます。iOSなど毎年恒例のアップデートのほか、最新のハードも登場すると期待されています。直前に迫ったWWDCでの発表内容について、予想をまとめました。
毎年WWDCでアップデートが発表されているiOS。Apple事情に詳しいブルームバーグ記者のマーク・ガーマン記者によると、新バージョン「iOS 16」ではロック画面の強化が計画されており、ウィジェットのような機能など、複数の変更が加えられる可能性があるとしています。
また「iPadOS 16」ではマルチタスクが強化され、よりノートPC的に扱えるようになるという期待があります。「watchOS 9」では新しいフェースデザインや低電力モードなどが加わる可能性があります。
「macOS 13」の名称は「Mammoth」(マンモス)になるという予想があります。これはカリフォルニア州のマンモスレイクから名付けられています。macOS 13ではシステム環境設定がiOSライクになるほか、iPhoneやAppleWatchとの連携も強化されると予想されています。
各OSはWWDCで発表された後、開発者向けテストがスタート。今秋に正式リリースされるとみられています。
ハード面の発表の目玉として確実視されているのが新型MacBook Airです。ただ、ガーマン記者によると、新型コロナの影響で中国の工場閉鎖が相次いだ影響で発表が見送られる可能性はあり、仮に発表されたとしても当面の供給不足や発売の先送りを予想しています。
ガーマン記者によると、新型MacBook Airは「ここ10年で最大の刷新」を果たすとのこと。特に本体デザインは、従来の手前にかけて薄くなるテーパーデザインではなく、現行MacBook Proと同様のフラットな形に。13インチディスプレイに2つのUSB Type-Cポート、MagSafe充電ポート、指紋認証のTouch ID機能を搭載すると予想しています。プロセッサは新しい「M2」チップを搭載する可能性がありますが、M1チップの強化版にとどまる可能性があるという予測もあります。
本体カラーはスペースグレイ、シルバーのほか、シャンパンゴールド、ダークブルーをガーマン記者は予想。ベゼルやキーボードはオフホワイトという、おしゃれな見た目も予想されています。
一方、新しい13インチのMacBook Proは新型Airと同時発表を予定していたものの、新型コロナの影響で見送られるだろうとガーマン記者。デザインは2020年モデルの13インチMacBook Proと同じで、Touch Barは搭載しないとしています。
また、Appleが開発中とみられるAR/VRヘッドセットも今回の発表は見送られるというのが大方の予想ですが、何らかのヒントが示される可能性があります。発売は2023年になるという説や、ヘッドセット用OSの名前として「realityOS」という商標が出願されているという情報もあります。
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